「真っ赤なスポーツカーに自転車をぶつけた私。中から〝サングラスのお兄さん〟がゆっくりと降りてきて...」(愛知県・20代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:みいさん(愛知県・20代女性)
小学生だったみいさんはその日、よそ見をしていたせいで自転車で赤いスポーツカーに突っ込んでしまった。
路肩に停まっていたその車からは、サングラスをかけた怖そうな男性がゆっくりと降りてきて......。
<みいさんの体験談>
小学校3年生くらいの頃、姉と自転車で出かけたときのことです。
2つ上の姉に対してライバル心を燃やした私は、精いっぱい自転車をこいで姉をだいぶ引き離し、得意げに姉の方を振り返って笑い、「はやく~!」と呼びかけました。
その時、ドンッという大きな音と衝撃が。そして、自転車は真横に倒れました。
ぶつけた車から、サングラスをかけた怖そうな若いお兄さんが...
私は路肩に駐車していた車に突っ込んでしまったのです。
それは、真っ赤なスポーツカーで、サングラスをかけた怖そうな若いお兄さんがゆっくりと降りてきました。
「どうしよう、家族に言いつけられるかも。いや、警察に逮捕されるかも......」
そんな想像が頭をめぐり、泣き出す私。追いついてきた姉が一生懸命一緒に謝ってくれました。
するとお兄さんは、私にけががないかと尋ねてくれたのです。そして......。
「怖かっただろう。お兄さんの車は停まっていたからよかったけど、動いていたらケガをしていたかもしれない。家族を泣かせてしまうかもしれない。
これからよそ見はしないと約束しなさい」
そう叱ってくれたのでした。
その時は親や警察に言いつけられない安堵感でいっぱいでしたが、今思うと寛大で愛にあふれた言葉に泣けてきてしまいます。
あの時のお兄さん、叱ってくれて、愛のある言葉をかけてくれ本当にありがとうございました。
最近よくこのことを思い出すのですが、そのたびに人にやさしく、人を許せる人であろうと思います。
お兄さんには一生追いつけませんが、お兄さんみたいな愛情ある言葉を人に賭けられる人になりたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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