「40代って初老なの?」 300人に聞いた結果...世代ごとの〝認識の差〟発覚
「初老」――。
2024年のパリオリンピック総合馬術団体で日本代表チームが銅メダルを獲得したことでにわかに話題となったワードである。
平均年齢41.5歳のチームが「初老ジャパン」を自称。するとSNS上では「40代は初老なのか?!」「なんか違う気がする」といった声が続出したのだ。
辞書的には「40歳の異称」(広辞苑第七版、日本国語大辞典)と説明されているが、日本国語大辞典では加えて「寿命がのびた現在では、50歳から60歳前後をさすことが多い」とも補足している。
言葉の意味がどんどん変わってきている例のひとつなのだろう。
そこでJタウンネットでは2024年7月30日~8月20日の期間に読者アンケートを実施。
「初老」という言葉について300人に聞いた。
世代ごとの"認識の違い"発覚
回答者には40代・50代・60代・70代という年齢についてそれぞれ「まだ初老じゃない」「初老」「もう初老を過ぎている」のいずれかを選択してもらった。
集計の結果、回答者の世代ごとに傾向にやや違いがあることが発覚。 まずは30代以下の回答者の結果を見ていこう。
"若者"に該当すると言える読者の過半数は、50~60代の先輩を「初老」と考えているようである。
さて、これより上の世代は選択肢に自分たちの年齢が含まれるわけだが、どう答えたのか。
40代の読者の結果で特徴的なのは、他の年代に比べて「40代は初老」と答えた人がやや多いことだ。
「40代は初老」としたのは33%。これは、他の年代と比べるともっとも大きな割合を占める。
総合馬術団体で日本代表チームが自分たちを「初老」と自称したのも、そんな"初老の自覚"からくるものなのかもしれない。
そんな40代のことを、さらに上の世代は「まだまだ若い!」と思っているらしい。
年上のみなさん「まだみんな若いだろ」
50代の回答者は87%もの人が「40代はまだ初老じゃない」と回答。
そして、62%が「50代は初老だ」と答えている。50代もまた、初老の自覚がある人が多いらしい。
初老の自覚があるのは、60代も同じだ。
というか、60代は「自分たちこそが初老である」と思っているのかもしれない。
40代についてだけでなく、50代のことも、8割以上の人が「まだ初老じゃない」と考えていた。
ということは、もしかして70代も......?
70代の自覚と、最年長回答者の答えは?
そんなことはなかった。70代では80%が「自分たちはもう初老じゃない」と思っていた。
そして下の世代では少しずつはいた「70代はまだ初老じゃない」と思っている回答者は、存在しなかった。
70代になると、確かな「老い」を感じるのだろうか。今まで感じていた「老い」は本物の「老い」ではなかったのだという気持ちになるような......。
さて、最後に、1人だけ答えてくれた80代以上の女性読者の結果をお伝えしよう。
彼女の考えでは......。
40代・50代は「まだ初老じゃない」。そして60代・70代は「初老」である。
平均寿命が男女ともに80歳を超え、定年を65歳以上に設定する企業が増えている昨今。
「初老」という言葉が指す年齢は、これからもどんどん上がっていくのかもしれない。