「バスの中で眠ってしまった小学生の娘。彼女の降りるバス停を覚えていた運転手は...」(奈良県・40代)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Uさん(奈良県・性別不明40代)
Uさんの娘は、小学生になりバス通学を始めた。
乗車時間は15分ほどなのについつい眠ってしまった娘。
それを見て、バスの運転手が、マイクで乗客に......。
<Uさんの体験談>
5年前、娘が小学生になってバス通学をはじめた頃のことです。お礼を伝えたい方がいます。
下校時、学校の前からバスに乗った娘。バスの番号や行き先をちゃんと確認するようにと話してたのですが、疲れきってた娘は来たバスに乗ってしまったのです。
降りるバス停でもないのに...
バスがいつもと違う曲がり角を曲がったとき、ようやく間違ったこと気づいた娘は、近くの人にバスの行き先を確認しました。
泣き出してしまった娘に、周りの方はいろいろ声をかけてくださったそうです。
その中から1人のご婦人が進み出てくださり、降りるバス停じゃなかったのに一緒に降りて、小学校まで歩いて送ってくださいました。
学校からの電話で一部始終を聞いた私はそのご婦人のお名前をお尋ねしたのですが、何も言わずに立ち去られたようでそのままお礼をお伝えすることは出来ませんでした。
もうお1人はバスの運転手さんです。
別の日、またしても帰りのバスの車内でのこと。自宅までは15分ぐらいの距離なのですが、こらえてもどうしても眠たくなってしまった娘は、座席で船を漕ぎだしたようです。
それに気づいた女性ドライバーさんが、車内のマイクで娘が寝ていて席から転げ落ちそうなこと、また覚えていてくれていたらしい下車するバス停を伝え、周りの方に起こしてあげてほしいと言ってくださったそうです。
町の方たちの優しさにたくさん触れる幸せな小学校時代だったなぁと思います。
こんな危なっかしい娘も来年中学生になります。皆様あの時は娘に優しくして下さり本当にありがとうございました!!
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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