持てます、あなたのローソン♪ 現代美術家、富士山撮影の〝必需品〟を爆誕させる
「モヤモヤしていました」
「近隣の方々に迷惑をかけないように
持ち運べるローソンを作りました。
これで富士山さえ見えれば、
どこででも『富士山&ローソン』の写真が撮れます」
投稿でそう呟いたふじわらさんは、アートユニット「現代美術二等兵」のメンバー。制作費や完成度にこだわらず誰もが肩の力を抜いて楽しめる美術作品「駄美術」の制作を手掛けている。
投稿のミニチュアローソンは、鉄道模型用の建物を使って2日かけて制作したものだと記者の取材に語った。
「ドアに貼られている垂れ幕やポスターは、近所のローソンを参考にしました。また、そのままだと店内が暗いので看板と店内を照らすLEDを入れました。ただ、屋外で撮ると店内はあまり明るくないですね」(ふじわらさん)

鉄道模型用の商品には「ローソン」そのものもあったそうだが、富士山を背景としている実店舗の形状とは少し違っていた。そのため、より形状が近い「セブンイレブン」の模型を改造してローソンにしたという。
制作のきっかけはやはり、「富士山ローソン」に関するオーバーツーリズムの問題や黒い幕で覆うというニュースを目にしたことだった。
「モヤモヤしていました。そもそもなんでそんな写真が撮りたいのかもわかりませんでした。なので、ちょっと茶化した解決法を考えました」(ふじわらさん)
意外な方法で「富士山ローソン」の問題に切り込んだ作品に、X上ではこんな声が寄せられている。
「ナイスアイデアですね!」
「これなら誰にも迷惑かからないでいいやつ!」
「これならバックを富士山にしなくてもナイスな写真が撮れそうですね!」
その後、ふじわらさんは完成させた作品を手に河口湖を回って色々な場所で撮影したそうで、「やっぱり富士山はカッコイイですね」と感想を述べた。
ただ、撮影当日は生憎の雨模様だったため、晴れた日に再挑戦をしたいとのことだ。
近隣の方々に迷惑をかけないように
— 現代美術二等兵ふじわらかつひと (@f2touhey) May 19, 2024
持ち運べるローソンを作りました。
これで富士山さえ見えれば、
どこででも「富士山&ローソン」の写真が撮れます。 pic.twitter.com/zjFYhGtJPS