耳が聞こえない店員に口頭で注文した母→娘が指摘すると... 超ポジティブな展開に「かっこいい!」「なんて最高なお母様」
耳の聞こえない店員さんと母とのやり取りを描いた、実体験に基づく漫画がX上で反響を呼んでいる。
作者はイラストレーターのありま(@arimama_umauma)さん。
2024年5月17日に投稿した作品は、ありまさんが母と2人でカフェを訪れたときのエピソード。
注文しようとする2人の前に、店員が1枚の紙を差し出してきた。そこに書かれていたのは、こんなメッセージ。
「私は耳がきこえません
指差しでのご注文にご協力下さい」
これを見てありまさんは「!」と理解した様子。けれど、母はというと......。
母の行動に驚嘆!
「えーと... ホットコーヒーを...」
店員さんに手でOKのサインをするありまさんの隣で、母が口頭で注文を始めたのだ。
店員さんはもちろんタジタジ。ありまさんは即座に「まてまてまて!」と母を止めたという。
母が口頭で注文してしまったのは、店員さんからのメッセージが老眼で読めていないからだった。
娘から指摘でそのことを理解。そして、驚きの行動を取ったという。
「ごめんなさい」
「こんにちは」
母は、店員さんに手話でそう伝えたのだ!
店員さんもこれに、明るい笑顔で「こんにちは」と返してくれて、さらに2人はその後手話で話し込んでいたという。
ありまさんは、そんな母を見て「すげェな...」と感心。しかしその理由は、母が手話で話せることではなかったという。
見習いたい!「やってみる精神」
ありまさんだって、「ごめんなさい」を手話で伝えればいいのかは知っていた。けれど、とっさに使おうとは考えもしなかった。
「間違っていたらどうしよう」という不安が無意識のうちにストッパーになっているからだという。
しかし、母はありまさんが感じているような不安などは、いつも軽々と飛び越えていく。そんな彼女の「やってみる精神と行動力」に、娘は感銘を受けたのだ。
母の「やってみる精神と行動力」の先にあるのは、笑顔。母と店員さんは2人とも笑顔で「ありがとう」を交わし、親子のコーヒータイムも笑顔で満ちていたようだ。
13日、Jタウンネット記者の取材に応じたありまさんは、当時の心境を次のように述べている。
「私は普段、『自分の行動が不快に思われたらどうしよう』『逆に迷惑かな...』と人の考えを悪い方に想像してしまいがちなので、今回サッと行動に移す母を見て、自分もこうなりたいなと素直に思いました」(ありまさん)
母のチャレンジ精神と行動力を描いた漫画に、ユーザーからは9万1000件を超えるいいね(17日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「お母さまのチャレンジ精神本当にすごいです」
「コミュニケーションの壁を軽く超える人は本当にすごいよね」
「なんて最高なお母様や...」
「お母様、ちょーかっこいい!」
ありまさんのポジティブな母に関する漫画を集めたコミックエッセイ集『うちの母は今日も大安』は2024年6月24日に発売予定。前向きで行動力たっぷりのありま母にもっと出会いたくなった人は、チェックしてみては?
ありま うちの母は今日も大安