「夜にダメ元で押した眼科のインターホン。出てきた女医は私を自宅に案内し...」(福岡県・50代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Hさん(福岡県・50代女性)
教師であるHさんは、30年前に5週間の教育実習を経験した。
期間中は毎日帰りが午後9時過ぎになる厳しさ。大変な日々の中で、目に大きなものもらいまでできてしまって......。
<Hさんの体験談>
30年前の大学生時代、教育実習中のことです。
当時の私は親元を離れて下宿中。将来のこともなんだかぼんやりとして、決まっていませんでした。
病院に行く時間もないままで...
教育実習は大学の付属中学で。期間は5週間もあり、毎日終わるのは午後9時過ぎになる日々。大変厳しいものでした。
そんな中、いつのまにか目に大きなものもらいが......。目は充血し、まぶたが開かないくらいに腫れあがっています。
ただ、病院が開いている時間に間に合うわけもなく、仕方なくそのまま帰宅することにしました。
しかし、帰宅中にふと見上げたビルの看板に「眼科」の文字が!
無理だろうと思いながらも、インターホンを鳴らしていると女医さんが出てこられました。
私が事情を説明すると、女医さんは上の自宅に案内してくださって、玄関で診てくださりました。
診療代もまた今度で良いということで「また来られる時に家の方に来なさい」と言われました。
あまりはっきりとは覚えていないのですが、もう1度くらい実習後に診ていただいたようにも思います。
「誰かの役に立ちたい」と思うように
その後、病院に診療費を払いに伺いましたが先生にはお会いできず、お礼も直接言えないまま卒業したことが心残りになっています。
卒業後はその土地を離れましたが、今も時々思い出します。
本当にありがたく、心に残っていると同時に、私も「誰かの役に立ちたい」と強く思い、教師になることを決心しました。もう、30年以上続けています。
私も50歳を超えましたので、先生ももうご高齢かと思います。
お元気でおられることを遠くから願っています。
本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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