閉店してた「えち鉄カフェ」が帰ってくる 北陸新幹線延伸後、利用者7割増のえちぜん鉄道で一息つける空間へ
2023年6月に閉店したえちぜん鉄道勝山駅舎内の「えち鉄カフェ」。
国の登録有形文化財にもなっている駅の中にあることもあり、大正レトロな雰囲気で利用者に愛されていた同店が、24年5月9日に帰ってくる。
4月26日に配信されたプレスリリースによると、復活するえち鉄カフェを運営するのは、勝山市周辺エリアの観光PRなどを行う地元企業・勝山市観光まちづくり。
同日、Jタウンネット記者の取材に応じた勝山DMO・広報担当者によると、23年12月に元の運営者・えちぜん鉄道との間で再オープンの話が持ち上がった。
24年3月16日の北陸新幹線延伸開業を控え、「カフェが閉まったままでは寂しい」と考えたのだという。
「えち鉄カフェは『cafe&travel』をコンセプトに、旅で一息つけるようなカフェにしていきたいという思いが強くあります。観光客だけではなくて、地元の方にも旅を意識してもらえる展開も考えています」(広報担当者)
最初はコーヒーマシンで提供するテイクアウト専門店として営業を開始。いずれはドリップコーヒーや軽食の提供を展開予定とのこと。
4月11日に行われた福井県知事の記者会見では、県内新幹線開業後、地域鉄道を観光などで利用する人が増加していると説明されている。えちぜん鉄道では、3月16~31日の期間の利用者数は昨年と比べて7割増。特に勝山・永平寺線は平日も含めて大幅に増えているそうだ。
勝山駅は、福井県立恐竜博物館、平泉寺白山神社といった名スポットに行くために使う駅。これからやってくる夏休みには、きっと多くの人で賑わうだろう。
目的地へのバスを待つ間、帰りの電車を待つ間に、ほっと一息つけるスポットは憩いの場所になるに違いない。
営業時間は午前10時から午後4時まで。
勝山駅
住所:福井県勝山市遅羽町比島34-2-7えちぜん鉄道公式サイト:https://www.echizen-tetudo.co.jp/station/23.html