三角縁神獣鏡を「踏める」...だと? 奈良・天理市のマンホールがロマンしかない
天理市の古墳でしか出土してない「三角縁神人龍虎画像鏡」
天理市上下水道局下水道課によると、三角縁神獣鏡デザインのマンホール蓋は2011年に設置された。
しかも、三角縁神獣鏡の中でも、天理市ならではのものをモデルになっている。
「黒塚古墳でのみ出土している三角縁神人龍虎画像鏡の文様をデザインし、中央に市章を入れています」(天理市上下水道局下水道課)
黒塚古墳は市内にある前方後円墳。古墳時代前期初頭に建造されたものと考えられている。
1997~98年にかけて発掘調査が行われ、その際に33面の三角縁神獣鏡が出土。三角縁神人龍虎画像鏡もその1つで、このタイプの鏡は黒塚古墳からしか見つかっていないんだとか。
うーん、なんだか希少価値が高そう。詳しく知るとますます踏みにくいかも......。
しかし、三角縁神獣鏡を踏めるチャンスなんてそうそうない。踏みにくさを乗り越えてあえて踏んでみたい人も、ただただ見てみたい人も、天理市を訪れてみては?
三角縁神人龍虎画像鏡のマンホール蓋があるのは、日本最古の道の1つといわれる「山の辺の道」が通る萱生(かよう)町など。山の辺の道の周りには様々な史跡があるので、めぐりつつ地面に注目するのもいいだろう。