シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(愛知県・50代男性)Mさんは新入社員の頃、毎日、寮の食堂でご飯を食べていた。 しかし、苦手なキュウリが入っていると、サラダを取ることができず......。 食事付きの独身寮にいた頃(画像はイメージ) <Mさんの体験談> 新入社員のころ、朝食と夕食が出る独身寮に入っていた。 毎日ご飯を食べていたが、キュウリが青臭くて食べられず、それが入ったサラダは取らなかった。 「あなた、なぜサラダ取らないの?」 いつも残業で寮の食堂の終わる時間ギリギリに帰ってきて食べる生活。料理が置いてある棚には、主菜と副菜のセットがちょうどの数しか置いてないので、僕がキュウリ入りのサラダを取らないと余る。 自分が取らないとサラダが余ってしまう(画像はイメージ) それで、誰が食べていないのか見ていたらしく、ある日、食事を作るおばさんが「あなた、なぜサラダ取らないの?」と聞いてきた。 「キュウリが食べられず、キュウリの味が移ったレタスも食べたくないので、取らない」と答えた。 すると次の日、おばさんは 「新入社員でこれからの人なんだから、サラダで栄養摂らないと」 と言って、僕専用のキュウリ抜きサラダを出してくれた。ビックリした。それからほぼ毎日、同じようにキュウリ抜きのサラダが出てきた。 おばさんの料理を3年間食べ続け... ポテトサラダも最初からキュウリなしで別に作ってくれていた。色合いが変わるので、一緒に寮の食事を食べていた同期が、「なんか違うサラダみたいだね」と言ってきたこともあった。 酢の物にはたいていキュウリが入っているので食べたことがなかったが、キュウリ抜きにしてくれたおかげで、人生で初めてきちんと食べた。 僕のためだけにキュウリ抜きのものを作ってくれるから、送別会などで寮食が食べられない日はきちんとチェックを入れ、「特製サラダ」が無駄にならないようにした。一応、「明日は寮で食べないから」と直接伝えたりもした。 もちろん、食後はご馳走様でしたと言い、お土産も渡したりしていた。蔵出しの酒を飲みに行って、酒粕をお土産に買ってきて渡したら、鮭の粕汁をくれたこともあった。 そんな優しいおばさんの料理を3年食べていたが、寮の取り壊し移転でお別れとなりました。 皆さんの「あの時はありがとう」の投稿を見て、思い出しました。50代の僕が、20代だったころの話です。 誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて! Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。 読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。 (※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)