「『何ふざけてるの?』赤ちゃんを連れて上の子のお迎えに行ったら、年配の保護者が非難してきて...」(長野県・60代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(長野県・60代女性)
Mさんは4人の子供たちを育て上げた。末っ子は、今年19歳になるという。
第一子である長女と、末っ子である長男の年の差は16歳。長男が生まれたばかりの頃は、好奇の眼差しに晒されて......。
<Mさんの体験談>
4人の子育てが終わりました。
上に女の子が3人、末っ子は唯一の男の子。長女と長男は16違いです。長男は今年19歳になります。
そんな長男が生まれたばかりの時の出来事です。
大事に育てていたら「内緒で産んだんだって?」
私は21年前に流産を経験しています。当時は精神的に落ち込み、一日中泣いていることも。赤ちゃんを見るとかなり沈みました。
それから2年後、また赤ちゃんを授かることができました。すると心が軽くなり、「今度はしっかり守ってあげたい」と精神的に強くなれました。
出産予定日は5月でした。冬から出歩きには気を付けるなど、注意しながら大事にしてきました。
だからなのか、近所からは「内緒で産んだ」とか噂され、買い物先で会った上の娘のクラスの母親からも「内緒で産んだんだって?」と......。
かなり傷つきましたが、周りは私が流産して1年以上病んでいたことを知らないでしょうし、「私が産みたくて産んだんだから、気にしちゃダメ」と自分に言い聞かせました。
そして夏頃。三女が通う保育園に、長男を連れて迎えに行くと、70代くらいの、誰かの祖母らしき女性が急に声をかけてきました。
「何ふざけてるの?」
ショックで何も言葉が出ませんでした。
「これから子供が少ないこの田舎で...」
しかし、それを聞いていた同じクラスの子の祖母が言ってくれたのです。
「何ひどいこと言ってるの? これから子供が少ないこの田舎で私たち年寄りを助けてくれるのは子供なのに!」
非難してきた人は、その後、何も言ってきませんでした。助けていただきありがたく思いました。
救いの言葉をかけてくださった方とは、ずっとご縁がありました。お孫さんが小中高と、息子と同じだったのです。
今でも家族を大事にしてらっしゃるかたで、見習いたいと思っています。
ありがとうございました。
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