「虐待され、大人が嫌いだった17歳のころ。リスカやODを繰り返す私に地元の警察官たちが...」(滋賀県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Rさん(滋賀県・30代女性)
滋賀県在住のRさんには、会いたい人たちがいるという。
それは、彼女の命を救った8人の警察官だ。
<Rさんの体験談>
17歳の頃、虐待から逃げるために父方の祖母の家に移り住むことになりました。
当時、虐待のフラッシュバックがあった私。人間不信もあり、人の感情が苦手で、大人が大嫌いでした。
大人を信じていなかった少女の心を...
リストカットやオーバードーズを繰り返し、何回も死のうとする私を支えたり、力になろうとしてくれたりしたのが、滋賀県警の8人の警察官です。
その中の1人が言ってくれた「頑張らなくていいから、中身が素敵な人になりなさい」という言葉が、迷ったとき、苦しいとき、悲しいときに頭に浮かびます。
大人になりどうしても再び皆さんに会いたくなり、警察に問い合わせましたが、何故会いたいのかをうまく説明できず再会には至りませんでした。
あの時、皆さんに出会っていなかったら、今の私はいません。
ちゃんと会って喋れる日が来たら、当時の私と今の私から、お礼を伝えたいです。
大人を信じておらず、心を開かない私に、皆さんが深く、真剣に向き合ってくれたことが心に響き、私は虐待を受けた人や社会的養護者を支える仕事に就こうと決意しました。
そしてその時の気持ちのまま、今も純粋に生きることが出来ています。
8人の警察官みたいに優しくて強い人になろうと思った日から十数年の時は経ちましたが、一生忘れない私の人生の指針です。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)