同じ立ち食いうどんなのに、5・6番ホームが一番うまい? 鳥栖駅・中央軒、5年ぶり全店営業で「都市伝説の検証」可能に
同じ駅構内にあり、同じ系列のお店なのに、あるホームのうどんがなぜか一番美味しい――。
九州で初めて「立ち食いうどん」を始めた店で、佐賀県・鳥栖駅構内に4店舗を構える「中央軒」には、そんな都市伝説がある。
店舗があるのは改札前、1・2番線ホーム、3・4番線ホーム、5・6番線ホーム。その中で、5・6番ホームのうどんが一番美味しいらしい。
そんなことを言われたら都市伝説の真相を調べたくなるのが人の性だが、しばらくの間、それは不可能な状況にあった。
2018年7月17日からは人手不足と売上減少のために3・4番線ホームの店が、2020年4月10日からは新型コロナウイルス感染拡大による売上激減のために1・2番線ホームの店が休業していたからだ。
しかし、2023年10月7日。食べ比べのチャンスが復活した。
中央軒の公式Xアカウント(@chuohken_tosu)がこう呟いたのだ。
突然ですがーー
休業しておりました、鳥栖駅の1•2番ホーム売店、3•4番ホーム売店...
10月7日(土)より営業再開予定
すみませんが、土曜日・日曜日・祝日の11時〜15時だけの予定ですが...
本当に5•6番ホームが美味しいのか!?
確かめてみます!?
いや、長い間すみませんでした
材料は同じで、販売員も交代で勤務
営業時間を限定した形ではあるが、休業していた2店舗が復活するという発表は、約2400いいね(10日夕時点)を集めるなど話題に。ファンと思しきユーザーからは、喜びの声があがった。
「いよっ! 待ってました!(パチパチパチ)」
「駅構内と含めてうどん4杯 食べきれんなぁ〜 2日に分けてやってみるか全店制覇」
「3·4番のは食べた事あるけど、1·2番では食べた記憶がないのでとても楽しみにしています。食べ比べ必須」
さて。本当に5・6番線ホームのうどんが一番おいしいのか? Jタウンネット記者は6日、中央軒に聞いてみることにした。
中央軒によると、「5・6番ホームのうどんが一番美味しい」という都市伝説は、約30年前には既に存在していた。そして、それ以上の歴史があるのは確実だという。
各ホームに固定の売店が揃ったのは昭和30年代とのこと。もしかしたら、60年以上囁かれている噂なのかもしれない。
しかし、何故そのように言われるのかは、中央軒にもわからない。
「材料は同じで、販売員も新鳥栖駅を含む各売店に交替で勤務していますので、基本的には同じなのですが... 何故でしょうか?」(中央軒)
ただ、複数店舗でうどんを食べたことがある誰もが「5・6番ホーム」が一番! と思っているわけではなく、常連さんにはそれぞれお好みの売店があるんだとか。
鳥栖駅近くに行った際はこの都市伝説を確かめに、うどんのはしごをしてみてはいかがだろうか。