明らかに邪魔なのに、何故? 車道のド真ん中に「小さな神社」鎮座している理由とは
2023.09.25 11:00
神社を祀る漁師らが移設に反対
三本さんによると、神母神社がある道路は1989年ごろに拡張工事が行われた。
神社はもともとの道路の東側(現在の写真だと右側の車道がある場所)にあったため、拡幅にあたって移設の必要があった。どこに移設するかも、決まっていたという。
「しかし、神社を祀っていた漁師たちが移設に反対したんです」(三本さん)
漁師たちの反対にあって移設は難航し、道路を管理する高知県は道路の真ん中を移設先として提案。「落としどころが見つからずやむを得ず」の形だった。
「元々あった場所に限りなく近い場所とあって、道路の真ん中に落ち着いたのでしょう。あの場所に移設したのは、苦肉の策だったのでは」(三本さん)
その後、道路の真ん中から別の場所に移す案も出たそうだが、実現することなくそのままになっているという。