「ご乱心かな?と思ったら」 預かってくれる両親のために...手作りの「愛犬取扱説明書」が最高のアイデア
「取扱説明書は面倒で読むのが嫌だ」と思っている人でも、思わず読みたくなってしまうかもしれないトリセツが、爆誕した。
いったい何の取扱説明書か。「彼」のである。
1匹の柴犬と、その隣に置かれた冊子。表紙には犬の写真と、こんな言葉が印刷されている。
「柴犬勇者むぎまる
取扱説明書」
これは2023年8月21日に、Xユーザーの「柴犬勇者むぎまる(2歳LV26)」(@shibayuusha)さんが「旅行中、実家にむぎまるを預けるので一緒に取扱説明書をお渡ししました」という呟きと共に投稿した画像。
実家の両親が愛犬の柴犬・むぎまる君(2歳、オス)と安心して過ごせるよう、取扱説明書を作ったのだという。
しっかりと作りこまれていそうだが、どのような内容なのだろう。中身も覗いてみよう。
中身はこんな感じ!
@shibayuushaさんの投稿によると、実家の両親は犬を飼っていたことがある。ただ、その犬は洋犬で、和犬である柴犬とは違いがあるのだという。説明書ではまずそのことを説明し、むぎまるくんの怒りのポイントや、ごはんの好み、散歩のコツなどが10ページにわたって記されている。
そのうちの1ページでは、むぎまる君が好奇心でいろいろなものを口にする犬で、特に布・紙・口に入るサイズのもの・ボールに興味があるため、テーブルや棚の上、床などに物を置かないように指示。また、「物をくわえてしまったら...」と対処法もしっかり記載されている。
この取扱説明書を読めば、何かトラブルがあった時でも対処できそうだ。
25日、Jタウンネット記者の取材に応じた@shibayuushaさんによると、表紙は本物の取扱説明書っぽく見せられるかどうかを意識している。
「テキストの内容だけでなく、レイアウトやフォント、目次の配置なども工夫しました。後はロゴがあるとより本物のように見えるので、フリーのロゴ作成サイトでロゴを作りました」
むぎまる君と過ごす上で気を付ける必要があるのは、怒らせないようにすること。攻撃的になる可能性があるからだ。
「説明書の中でもどういう状況で起こるか、家の中でも散歩中でも興奮してしまうきっかけなど、重点的に説明しました」
また、むぎまるくんの好きなことも記載。公園で走ったり、ロープを追いかけたりすることのほか、ブラッシングも好きで、トリセツには被毛のケアのためだけでなく、コミュニケーションとしてもブラッシングが重要だと書いたという。
むぎまる君が実家で「ご乱心」!?
さて、トリセツと共に実家に行ったむぎまる君は、どう過ごしていたのだろう。
@shibayuushaさんのもとには、こんな動画が送られてきたという。
そこにはソファを引っかくむぎまる君の姿が。体力が有り余っているのだろうか。
しかし、@shibayuushaさんはこうなることも想定済み。「ご乱心かな?と思ったら」という項目を作り、そうなった時にはどうすればいいのかも、取扱説明書に書いていた。「気の済むまでやらせてOK、そのあと、ストレス解消に遊んであげて」という記述が両親の役立ったという。
なお、むぎまる君は散歩から帰ってきた時にご乱心状態になることがよくあり、普段はケージに入れてクールダウンタイムを作っているそう。
「あとは本当に急になることが多いです。落ち着くまで放置しますし、その後、遊んであげればバッチリです」
その後、むぎまる君はトラブルもなく実家でいい子にしていたそうで、@shibayuushaさんは「両親には感謝ですね」と語った。
@shibayuushaさんが考えた取扱説明書には5万6000件以上のいいね(28日昼時点)が寄せられるなど大きな話題に。投稿を見たユーザーからは、こんな声が寄せられている。
「愛が溢れてる」
「説明書付きって楽しい! すべての人(預ける側、預かる側、本犬)の為になり、色んな意味で良いんじゃないかな」
「今度、家族に猫ちゃんのシッター頼むので、これ作ります!!!自分に何かあった時にも役立ちそう!」