「小2の夏休み、素っ裸で遊んでいたイトコと私。夕方になると、知らないお姉さんたちが...」（神奈川県・30代女性）

シリーズ読者投稿～あの時、あなたに出会えなければ～　投稿者：Zさん（神奈川県・30代女性）

小学2年生の夏休み、Zさんは湘南にある祖母の家に預けられていた。

近所にはイトコたちも住んでいて、ある日3人で海で遊んでいると......。

＜Zさんの体験談＞

小学2年の夏休み、親の都合で神奈川にある辻堂の祖母の家に預けられた時の事です。祖母とは疎遠だったため人見知りの私は懐くことができず、彼女からはほったらかされていました。

夏だったので暑くて家に居るのも嫌で、外に出て散策していたら辻堂の海に出ました。

砂浜で服を全て脱ぎ、素っ裸になって海へ

お転婆だった私は泳げないにも関わらず何も考えないで服のまま海に入って遊び、びしょ濡れのまま家に帰り、祖母から激怒されました。

それでも、翌日もまた海に行きました。この時は近所に住んでいたイトコ姉妹と一緒でした。

「祖母にバレないように」「服が濡れないように」と3人とも砂浜で服を全て脱ぎ、素っ裸になってまた海に入り遊びました。

すると夕方頃、水着を着た知らないお姉さんから、突然声を掛けられたんです。

「3人で来たの？　何で裸なの？」

私たちの話を聞きながらも、お姉さんは私たちの服を拾い集めて自分の荷物のある所に連れて行ってくれました。そこには他のお姉さんも居て、私たち3人それぞれの体や髪をバスタオルで拭いてくれて、着替えもさせてくれました。

「危ないから子供だけで海に来てはダメ、裸で海に入るのもダメ、風邪引いちゃうからちゃんと拭くこと、帰ったらお風呂に入ること」

そう言ってお姉さんは私と指切りの約束をし、嫌でも真っ直ぐ家に帰るように言うと

「今度来るときは大人と一緒にね！　気をつけて帰ってね！」

と手を振ってくれました。

「事故や事件になっていたかも」

その後はお姉さんとの約束を守るために海に行くのは止め、私は夏休みが終わり無事に自宅へ帰ることも出来ました。

大人になった今思えば、お姉さんと出会っていなかったらまた海に行っていただろうから、事故や事件になっていたかもしれない事です。

優しく助けてもらったことを今でも忘れずにずっと感謝しています。辻堂の海で裸の子供に声を掛けてくれたお姉さん方、優しくしてもらい、このとき寂しかった心も救われました。

改めてお伝えしたいです、本当にありがとうございました。

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