おたる水族館、ライバル水族館オープンに「応援広告」掲出 なぜ敵に塩を送る?考案者の思いとは
「完全に敵に塩を送っています」
同社の営業推進担当・梅津真平さんによると、問題の広告はおたる水族館が主体となって制作したもので、AOAO SAPPOROにも了承を得た上で掲出している。
「完全に敵に塩を送っている」という自負もあるという。何故そんなことをするのか。
水族館業界を盛り上げたいからだ、と梅津さんは説明する。
おたる水族館の来場者数は、23年に入ってから減少傾向にあるという。新型コロナウイルスの5類移行や北海道日本ハムファイターズの新本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOの開場があり、「人の流れが変わってしまったのでは」と梅津さんは考えている。
その状況下での「AOAO SAPPORO」のオープンは「おたる水族館にとどめを刺す出来事」だという。なんせ「AOAO SAPPORO」は札幌駅から徒歩圏内という好立地。札幌から車で1時間強、公共交通機関を使うと電車とバスを乗り継がなければならない「おたる水族館」とは比べ物にならないアクセスの良さだ。
「ですが、コロナが5類になって、人の流れが変わってきている中で、水族館に目を向けてほしい。大きなトピックであるAOAO SAPPOROのオープンを告知して、水族館業界が盛り上がってほしいとの思いから考えました」(梅津さん)