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オシャレな街で磨かれた繊細な味をカップ麺で AFURI「柚子塩ラーメン」がスッキリうまい

オサーン

オサーン

2023.06.04 18:00
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マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百八回 日清食品「AFURI 柚子塩らーめん」と「AFURI 炙りコロチャー飯」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百八回目となる今回は、日清食品の「AFURI 柚子塩らーめん」と「AFURI 炙りコロチャー飯」をレビューします。

日清食品「AFURI」のカップ麺とカップライス
日清食品「AFURI」のカップ麺とカップライス

「AFURI」は、東京を中心に多店舗展開する人気ラーメン店で、北海道や海外にも店舗があります。

元は、神奈川・厚木にある「ZUND-BAR」というお店で、神奈川・丹沢山系の大山(阿夫利山)の天然水からスープを作っていることから、 「AFURI」という店名がつけられました。

「AFURI」は東京を中心に店舗展開する人気店

「ZUND-BAR」や「AFURI」は、「淡麗系」のラーメンや「天空落とし」という湯切り方で名を馳せた名店「中村屋」店主の実兄のお店でもあります。

丹沢山系大山(阿夫利山)が店名の由来
丹沢山系大山(阿夫利山)が店名の由来

今回カップ麺とカップライスで再現されているのは、お店の看板メニューである「柚子塩らーめん」と、ご飯ものの人気期メニュー「炙りコロチャーシュー飯」。合わせて人気ナンバーワンセットとのことで、両方一緒に食べることが推奨されています。

まずはそれぞれの内容物を見ていきましょう。

「柚子塩らーめん」(左)と「炙りコロチャー飯」(右)の内容物
「柚子塩らーめん」(左)と「炙りコロチャー飯」(右)の内容物

「柚子塩らーめん」は別添袋が3つと、全粒粉入りが視認できるノンフライ麺が入っていました。

「炙りコロチャー飯」の別添袋は1つで、カップにはパフライスやスープ粉末の他に、炙りコロチャーシューなどのかやくが入っています。

「柚子塩らーめん」(左)にかやく2袋を開けた状態
「柚子塩らーめん」(左)にかやく2袋を開けた状態

「柚子塩らーめん」の別添「かやく」2袋は先入れで、中身はコロチャーシューやメンマ、ネギ、柚子。

カップ麺のメンマ以外は両者同じようなかやくが入っており、コロチャーシューの量も同程度に見えました。

繊細な味極まれり!「AFURI 柚子塩らーめん」

「AFURI 柚子塩らーめん」
「AFURI 柚子塩らーめん」

まずは「AFURI 柚子塩らーめん」から食べていきます。

お店の看板メニューで、これまでに何度もカップ麺化されてきた

「AFURI」の代名詞的な存在ですが、どんぶり型カップでノンフライ麺を使用した商品は今回が初。

鶏油を浮かせた鶏ガラベースの塩味スープに、鰹などの魚介や昆布の旨み、そして柚子の風味を加えています。

「AFURI 柚子塩らーめん」完成
「AFURI 柚子塩らーめん」完成

スープの主役は鶏ガラや鶏油ではあるものの強く主張しているわけではなく、鰹だしとうまく調和を取っていました。

また、鶏も鰹も繊細なために、ほのかに香る程度の柚子でもしっかり存在感があり、鶏、魚介、柚子のバランスが抜群。

クリアで後味スッキリのスープ
クリアで後味スッキリのスープ

これまでにも「柚子塩らーめん」は何度もカップ麺化されていましたが、今回はそれらよりも多少薄味で、後味がよりスッキリしているように感じました。

これまでは油揚げ麺でしたが、今回、雑味の少ないノンフライ麺を使用することにより、以前に増してスープがクリアになり、繊細な味にすることが可能になったのではないでしょうか。

麺がスープの味の一部に

全粒粉の粒が見える
全粒粉の粒が見える

麺はストレート形状で、全粒粉の粒が見えるノンフライ麺。

細くて主張が控えめなので繊細なスープを引き立てますが、全粒粉入りの効果か、麺の甘みが強く感じられ、スープの味に深みを持たせていると感じました。

スープの味の邪魔をしませんが、積極的に関与してスープの味の一部になっている印象です。

炙りコロチャーシュー入り
炙りコロチャーシュー入り

具の炙りコロチャーシューは量が多くジューシーで、食べ応えがありました。

2種の細切りネギは上品さを醸し出し、柚子皮は繊細なスープの中でアクセントに。メンマは魚介の味とよく合っています。

豚の旨み全開!「AFURI 炙りコロチャー飯」

「AFURI 炙りコロチャー飯」
「AFURI 炙りコロチャー飯」

続いては、「AFURI 炙りコロチャー飯」。

お店の人気メニューである「炙りコロチャーシュー飯」をカップライスで再現しています。

以前から日清食品が「炙りコロチャー」という具を「AFURI」の他の製品に使っていたため、「炙りコロチャーシュー飯」は日清食品とのコラボから逆輸入したメニューかと勝手に思っていましたが、もう10年以上もお店に君臨し続ける定番メニューのようで、逆輸入ではないようです。勝手に失礼なこと思ってスミマセン。

「AFURI 炙りコロチャー飯」完成
「AFURI 炙りコロチャー飯」完成

「柚子塩らーめん」は鶏ガラと鶏油が味の中心でしたが、「コロチャー飯」は「コロチャー」が入っていることに加え、味付けも豚の旨みや豚脂が中心。ラーメンとはベースの味が異なっています。

一方で、鰹や柚子を効かせているところなど、「柚子塩らーめん」と共通している部分も。

柚子とともに七味がピリッとアクセントになっていて、ラーメンとはまた違う上品さを醸し出していました。

炙りコロチャーシューがたくさん
炙りコロチャーシューがたくさん

豚中心の味付けに、コロチャーもたくさん入っていて食べ応え十分。味付けと具が一丸で豚の旨みを伝えてきます。

ただ、日清食品の他のカップライスに比べると量がだいぶ少なく、原材料高騰で厳しいご時世で致し方ないにせよ、少し物足りない印象が残りました。

どちらか選ぶなら「柚子塩らーめん」がオススメ

インスタント食品とはいえ、両方食べるなら600円近くかかってしまうため、リッチにラーメンライスセットを食べるにはそれなりに覚悟が必要です。

どちらか一方を食べるなら断然「柚子塩らーめん」がオススメ。お店の繊細な味を堪能することができます。

阿夫利山に育まれ、都会で成長したオシャレな味を、カップ麺とカップライスで堪能してみてはいかがしょうか。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)
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