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「あのカード」入れた時だけ富士山出現! 山梨の伝統工芸使ったパスケースがナイスアイデア

大山 雄也

大山 雄也

2023.05.28 20:00
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特定のカードを入れたときだけ、日本のシンボルが姿を現す――そんなパスケースを発見した。

まずは、なにも入れていない状態でご覧いただこう。

SAIKAパスケース/kanoko ホワイト(画像提供:セメントプロデュースデザイン)
SAIKAパスケース/kanoko ホワイト(画像提供:セメントプロデュースデザイン)

白い革に細かな模様がついたパスケース。下部に、特徴的な形の穴が開いている。

このケースにぜひ入れてもらいたいのは、新幹線乗車専用ICカード「EX-ICカード」。それも、法人会員用のものだ。

これを入れると...?(画像提供:セメントプロデュースデザイン)
これを入れると...?(画像提供:セメントプロデュースデザイン)

青地に白い矢羽根のような図形が連なるこのカードを入れると、穴から現れるのは......。

デザイナー「誰にも言っていません」

あっ!これは......!(画像提供:セメントプロデュースデザイン)
あっ!これは......!(画像提供:セメントプロデュースデザイン)

青い山肌に雪をかぶった、見事な富士山になるのだ!

日本一の山を手中に収められるこのパスケースは、山梨県の伝統的工芸品で、鹿革に漆で模様付けする「甲州印伝」の製品だ。伝統工芸士(総合部門)の甲州印伝職人・山本裕輔さんが経営する「印傳の山本」(山梨県甲府市)と、グラフィックデザイン事務所「セメントプロデュースデザイン」(大阪市西区)が共同開発したブランド「SAIKA」から販売されている。

法人会員用「EX-ICカード」を入れた時のことを計算してデザインされたものなのだろうか? Jタウンネット記者は5月11日、セメントプロデュースデザインを取材した。

ホワイト以外にもネイビー、ブラックも(画像提供:セメントプロデュースデザイン)
ホワイト以外にもネイビー、ブラックも(画像提供:セメントプロデュースデザイン)

ブランドと商品のアートディレクション・デザインを担当した江里領馬(えり・りょうま)さんによると、話題のパスケースには、ICカードをパスケースから取り出す日常の動きの中で「富士山」や「山梨県」を少しでも感じてほしい、という思いが込められている。

そしてもう1つ、意識していたものがあるそうだ。

「これは印伝の山本さんやセメントチームの誰にも話していませんが、パスケースのデザインを考える際、実はEX-ICカードを若干意識しながらサイズ、フォルムなどを決めていました。普段からEX-ICカードを使っていて、あの位置に白いVの模様があることは知っていたので」(江里さん)

江里さんは何かをデザインするとき、「ちょっとした気づきや喜びをユーザー様に少しでも差し上げることができたらいいな」と考えている。今回のパスケースの場合は、法人会員用EX-ICカードを使った人だけに訪れる、「得する気分」だ。

着用イメージ(画像提供:セメントプロデュースデザイン)
着用イメージ(画像提供:セメントプロデュースデザイン)

もちろん、EX-ICカードだけを対象にした商品ではない。どのICカードを入れたってかまわない。

富士山型の穴から何を覗かせたら可愛いか、考えるのも楽しいだろう。

「SAIKAパスケース/kanoko」はホワイト、ネイビー、ブラックの3色展開。印傳の山本オンラインショップ、セメントプロデュースデザイン運営のオンラインショップ「コトモノミチ」で販売中。価格は1万1000円(税込)。

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