「母が作る『茶色いおかず』のお弁当。恥ずかしくて隠していたら、いつも意地悪な男の子が...」(愛媛県・40代女性)
「恥ずかしくて見せたくない」
周りの女子は色とりどりの可愛らしいお弁当ばかり。対して、私のお弁当は焼いたウインナーに鯖の塩焼きといった茶色いお弁当。それに、お茶漬けの素がかかったおにぎりです。
当時は6人で机を合わせて食べていたのですが、私はお弁当箱を開けるのが恥ずかしくて、食べないつもりでいました。
ですが、隣の男子が「お弁当忘れたん?」と声をかけてきたのです。次第に周りもザワザワしだして、先生まで様子を見に来る始末でした。
弁当を出さない理由を先生に聞かれた私は「恥ずかしくて見せたくない」と言いましたが、先生がいる手前、結局は出さない訳にもいかずに弁当箱を開けました。
すると、それを見た隣の男子が、笑いながらこう言ったのです。
「ええやん! おにぎりまであって! オレのなんかこんなんやで!」

その彼は普段は意地悪な子だったので、そんな風にフォローしてくれると思わず、私は嬉しくて泣いてしまいました。
その後は彼のおかげで作ってくれた母にも感謝できたし、無事にお弁当を食べることができました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)