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「ケモ耳」に「付喪神」に「謎の生物」 航空自衛隊・御前崎分屯基地公式キャラのクセが強すぎる

福田 週人

福田 週人

2023.04.17 08:00
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2023年3月28日、航空自衛隊・御前崎分屯基地がウェブサイト上で複数の「公式キャラクター」を発表した。

公式キャラクターというのは一般的に、そんなに何個もあるものではない。しかし、今回発表されたのは、なんと14種類。しかもそのすべてがデザインも設定もかなり個性的であると、ツイッター上で話題になっている。

見ていただいたほうが早いだろう。こんな感じである。

!?!?!?!?(キャラクターの画像は御前崎分屯基地公式サイトより)
!?!?!?!?(キャラクターの画像は御前崎分屯基地公式サイトより。編集部なりに加工=以下同)

左から「メロドン」「おまねこ」「カメロン」である。

このクセの強いキャラクターたち、一体どういう経緯で誕生したのだろうか。

Jタウンネット記者は4月13日、同基地のSNS担当者に話を聞いた。

キャラクターは全部で14種類

担当者によると、公式キャラクターたちは2023年の2月~3月上旬にかけて部隊内で募集をした末に誕生。4月から正式に採用された。

「公式 SNS の運用にあたり、当分屯基地の特色を反映させるとともに部隊を活性化させるため、また創作に興味がある隊員の発掘のため、部隊内にて公式キャラクターの募集を行い、14件の案が投稿されました」(SNS担当者)
カメロン
カメロン

14種の公式キャラクターの中で「メインキャラクター」に位置付けられているのは、「カメロン」だ。

同基地の「レーダードーム」をモチーフにしたウミガメで、可愛らしい二頭身モードと、ムキムキ体格の人型モードの2つの形態をとる。ゆる可愛い顔はそのままに屈強な体でサーフボードを乗りこなす絵面はなかなかシュールだ。人によっては「立つな!」と言いながらBボタンを連打したくなるかもしれない。

カメロンだけでもインパクト絶大なのに、なぜほかのキャラクターも「公式キャラクター」として採用したのか。

SNS担当者によると、当初は1つの案のみを正式採用する予定だった。

しかし、キャラクターそれぞれに隊員の思い入れがあり、また SNS 上での反響も良かったことから、最終的には応募された14キャラクター全員が採用となったそうだ。

「自由な発想で運用していく」

キャラクターたちは「自衛隊」の要素を持つもの、御前崎の「名所」や「名産品」、「ウミガメ」(産卵のために御前崎に上陸する)の要素を持つものがほとんどだ(1つよくわからないヤツもいた)。

「おまねこ」。身長が176センチだったり40メートルだったりする。オスである
「おまねこ」。身長が176センチだったり40メートルだったりする。オスである。背景画像は「レーダードーム」(photoAC)

「おまねこ」は御前崎市の観光名所「猫塚」をモチーフにしている。「レーダードーム」を抱いているバージョンのイラストもある。なお、オスである。

自由奔放で好奇心旺盛な「レドミ」
自由奔放で好奇心旺盛な「レドミ」

SNS担当者が考案したキャラクターの1つ「レドミ」もレーダードームがモチーフ......というか、レーダードームの付喪神だという。

さて、晴れて同基地の公式キャラクターとして歩み始めた彼らは、今後どういった活動を予定しているのだろうか。

記者の質問に、SNS担当者は「自衛隊に関する情報発信のため自由な発想で運用していく予定」と答えた。

「キャラクター運用を通じて自衛隊や御前崎分屯基地について知っていただき、自衛隊への理解、自衛官の募集活動に繋がればと思います。また、当アカウントを通じて御前崎という地域を知った方もいらっしゃるとのことで、御前崎市のPR 活動にも貢献できたらと希望を持っています」

さらに、反響に応じてキャラクターの「着ぐるみ化」も考えているとのことだ。

レーダードームとメロンがモチーフの「メロドン」。マッハ5以上で走れて視界が360度ある上、少しなら言葉を話せるらしい
レーダードームとメロンがモチーフの「メロドン」。マッハ5以上で走れて視界が360度ある上、少しなら言葉を話せるらしい

バリエーション豊かなキャラクターたちに、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「メロドンその成でマッハ5出せるのホラーじゃんw」
「おまねこが俺にドストレートすぎる」
「夏コミにいくつか同人誌出てそう」

ちなみに、これらのキャラクターたちの二次創作も、ガイドラインの範疇であれば基本的に自由に行ってよいそうだ。

「ガイドラインに沿った自由な創作活動を行っていただき、キャラクターを通じて自衛隊を身近に感じていただけると幸いです」(SNS担当者)

御前崎分屯基地の公式キャラクターたちは、これからどんな風に羽ばたいていくのだろうか。彼らの今後の活動も要チェックだ。

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