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「父のガラケーの中に見つけた、100件以上の『謎のメール』。興味本位で開いたら、書かれてたのは...」(長崎県・20代女性)

藤本

藤本

2023.03.15 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Sさん(長崎県・20代女性)

昨年男の子を出産したSさんは、自分の父親に写真を送ってあげようと思った。

送り先のメールアドレスを調べるため、父のガラケーを開く。すると、ボックスの中に思いもよらぬメールが100件以上保存されていて......。

知らなかった父の「真実」(画像はイメージ)
知らなかった父の「真実」(画像はイメージ)

<Sさんの体験談>

つい最近まで、本当に実家が嫌いでした。

そう思い始めたのは18歳の頃。高校を卒業しても門限は22時で、過ぎれば玄関に親が仁王立ちしていることもありました。

そんなのが嫌で、頻繁に夜遊びをしては、鍵を開けておいた勝手口から家に入っていたものです。

父の携帯を見ていたら...

そんな私も29歳。昨年男の子が生まれ、今は育児中です。

孫の写真を父に送ってあげようと思いましたが、メールアドレスを知りません。

かつて父親からの連絡が嫌で、メルアドの変更を教えず、そのままメールをしていなかったからです。

そこでアドレスを探すため、古風な父がまだ現役で使っているガラケーを開きました。すると、未送信ボックスに「158件」と表示されているのです。

父の携帯に158件のメールが......(画像はイメージ)
父の携帯に158件のメールが......(画像はイメージ)

「なにこれー」って感覚で開けてみると、私へのメールがたくさん入っていました。

「今から雨が降るから車の運転気をつけて」
「ご飯つくったからレンジにいれとるけん」
「卒業おめでとう。これからは社会人やな」

なんか、それ見て泣きました。

子供が出来て、母になって、初めて理解できたこと

不器用ながらに頑張って、私のこと思ってメール送ってたんだな、って。

「私がお父さんのことをうざいって思ってたとき、お父さんは私を心配してたんだな」って子供が生まれて、やっとわかりました。

子供が生まれて知った、父の気持ち(画像はイメージ)
子供が生まれて知った、父の気持ち(画像はイメージ)

旦那は、うちの父のことが好きで、よくお酒を買って持って行っています。

その時に、私が小さいときの話を聞いたらしくて「お父さんみたいな親父になりたい」と言っていました。

父はどんな時も仕事で、お母さんに頼ってばっかりだと思ってました。 でもそうじゃなかったんだって、自分が母親になって初めて知りました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko[a]j-town.net、[a]を@に変えてお送りください)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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