結局強いのはアナログなのか... 東京駅のデジタルサイネージに当てられた「修正パッチ」に注目集まる
アナログからデジタルになり、便利になったものは多い。
たとえば紙のポスターをいろんなところに掲示するとする。人力でポスターを貼ってまわり、もし内容に変更があったら訂正のシールを貼るか別のポスターに張り替え、必要がなくなれば剥がして回る必要がある。
しかし配信型のデジタルサイネージを使えば、1か所で作業するだけで、簡単に表示されている内容が変わる。修正だって比較的簡単にできそう――なのだが。
2023年2月23日、東京駅構内で目撃されたデジタルサイネージの"修正方法"が予想外すぎるとツイッター上で注目を集めた。
こちらはツイッターユーザーのK(@Kazuhiro800)さんが東京駅構内で撮影したもの。
「東京近郊路線図」と記載されたデジタルサイネージの右上には横長の、左側には2か所に分かれて小さめのシールが貼られている。
どうやら、デジタルの路線図の内容をアナログで「訂正」しているらしい。
なぜデータを直さないのか?
まさかの「アナログ上書き」にツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「『パッチを当てる』ってこれやで」
「元データの部分修正が難しい形式なんだろうかな」
「結局強いのはアナログ...」
何故こんなことになってしまったのか。Jタウンネット記者は6日、JR東日本に話を聞いた。
同社首都圏本部の広報ユニットによれば、駅構内のデジタルサイネージのアナログ修正は、2022年3月のダイヤ改正に際して行われた。
上野東京ラインの宇都宮以北(宇都宮~黒磯間)の直通運転取り止め、相模線の横浜線(橋本~八王子)直通運転取り止め、八高線の中央線との直通運転取り止めを反映するため、シールで対応したのだ。
なぜ正しい図に変更して表示するのではなく、シールでの訂正になったのか。
広報ユニットによると、デジタルサイネージに表示する内容を更新する際、「全体のレイアウト変更を伴う場合は、デジタル上で全面的にデザインを見直し、更新する対応を行う場合もあります」。
しかし22年3月の更新はそれに当たらなかったのだという。
またデジタル上で修正されるかどうかも、今後の更新内容次第。
「今後の更新内容を踏まえながら、お客さまにより見やすく・わかりやすい情報提供の方法を検討していきます」(JR東日本首都圏本部の広報ユニット)