あの「輪切り」が浮いている!? 冬ならではの「洗濯バサミフォトグラフ」で、夏が恋しくなってしまう
なんの変哲もない生活道具の「意外な姿」を捉えた写真が、ツイッターで注目を集めている。
これは、洗濯バサミを使って芸術的な写真を撮る"洗濯バサミフォトグラファー"岡本なうさん(@okaphotoart)が2023年1月22日に投稿した写真。
「『サクレレモン』を食べたくなった」
と、つぶやきを添えている。
サクレレモンと言えば、夏の定番アイス。レモン味のかき氷の上に輪切りのレモンがのった、フタバ食品のロングセラー商品だ。
写真は、まさに氷漬けのレモンが糸で宙に吊られているようで、あの輪切りレモンを彷彿とさせるような......。
リプライ欄にも、
「それにしか見えないですw 夏が恋しい」
「まさに『サクレレモン』ですね(笑) 昨夏もよく食べました」
「なんか美味そう!」
「温かい部屋で、サクレレモン食べたくなりました」
などの声が寄せられていて、同じ連想をした人は多いみたいだ。
どうやら、レモンではなく黄色い洗濯バサミをつなげて円形に凍らせているようだが、一体どのように撮影したのだろうか。
筆者は24日、投稿者の岡本さんに詳しい話を聞いた。
曇り空で諦めた後に
岡本さんが自宅の庭でこの写真を撮影したのは、22日の正午過ぎのこと。前日から丸い器に水を張り、洗濯バサミを浸して外に置いておくことで凍らせたという。
岡本さんは以前に「洗濯バサミで作った雪の結晶」も撮影しており、これをなるべく平面になるよう簡素化したのが今回の黄色い洗濯バサミ部分にあたる。
こうして「レモン」の中心部分を作り、テグスを付けて凍らせる。撮影当日は、氷が溶けないうちに取り出して物干し竿に結び、吊ったところを撮ったという。
意識したのは、背景の青空だ。
「レモンの爽やかなイメージを出したかったので青空を背景に撮りたかったのですが、この日は朝から撮影していて午前中はずっと曇り空でした」(岡本さん)
氷が溶けてきてしまったため、「今日はもうダメだなぁ」と思い一度は片付けたという岡本さん。撮った写真の確認をして、ふと窓から外を見ると......、
「さっきまでの雲がない、青空になっているのに気がつきました。急いで外に駆け出し、再度、撮影の準備をして撮ったのが今回の1枚です」(岡本さん)
まさに、天は岡本さんに味方したようだ。
ちなみに、今回の写真を見れば多くの人が連想するであろう「サクレレモン」は岡本さんも大好きなアイスの1つで、去年の夏も食べたそう。
「(撮影後)無性に食べたくなって、近くのコンビニやスーパーなどを探しましたが、残念ながら売っていませんでした。早くも今年の夏が待ち遠しいです!!」(岡本さん)
サクレレモンを製造・販売するフタバ食品の公式ツイッターによると、秋冬の販売店舗は非常に少ないとのこと。暑い夏が待ち遠しくなる写真だ。