「ある意味斬新」「会議中に吹いてしまった」 女子サッカー「リリーウルフF石川」、マスコットキャラに衝撃の名前を付ける
石川県が本拠地の社会人女子サッカーチーム「リリーウルフ.F石川」が2022年11月29日、マスコットキャラクターの名称を発表した。
「石川百合子(いしかわゆりこ)」である。
マスコットキャラクターの名前は、10月21~31日に一般募集されていた。計68通の案が寄せられた中、県名と、チーム名の由来の一つであるクロユリ(石川県の県花)の要素を含み、かつインパクトのある名前であるという理由で採用されたそう。
マスコットキャラクターの名前と言えば、多いのは大宮アルディージャの「アルディ」と「ミーヤ」といったカタカナ表記のものだ。愛媛FCの「伊予柑太」のように漢字の名前が付けられる場合もあるが、「キャラクターの名前だな」と一目でわかるようなものがほとんど。
そんな中で「石川百合子」は、あまりにも「普通の名前」過ぎる。隣近所にいそうである。
この名前が選ばれた背景には何があったのか。Jタウンネット記者は12月1日、リリーウルフ.F石川のゼネラルマネージャー・橋本侑樹氏を取材した。
選考では「本当に大丈夫か」の意見も
名称の募集を始めた当初、橋本氏は「いわゆるキャラクターらしい名前になるだろう」と考えていた。実際、応募された中にあった「リリーちゃん」という名前も有力候補に挙がっていたという。
それでも最終的に選ばれたのは、キャラクターの名前としては斬新と言える「石川百合子」。その理由について橋本氏は「どうしても目がいったのが選んだ理由です」と説明する。
「(漢字のみの「石川百合子」という案を見て)キャラクターの名前が横文字メインだというのは、あくまでも固定観念だったということに気付き、逆に姓名のある漢字スタイルは面白いと思いました」
「2021年に創設したばかりのチームなので、どうせなら新しいことをやろう」という考えも選考結果につながった。
まず選手たちに候補を見せて意見聴取を行ったところ、石川百合子という案に「クスッと笑っていました」。その後、最終的な選考をチームスタッフ5人で実施した際は、「本当に大丈夫か」と不安視する意見が2人からあったものの、残る3人が「大丈夫です。いけます」と説得したという。
「最初は見た目と名前にギャップを感じるかもしれません。ですが、見れば見るほど、聞けば聞くほど、『石川百合子』という名前にしっくりきてくれていると信じています」(橋本氏)
なお、ツイッター上ではすでに注目を集めており
「これはある意味斬新です」
「覚悟して見たけどぜんぜんダメだった、会議中に吹いてしまった」
「普通の氏名のような名前が逆に新しい! ファンは呼び捨てにするのかな」
「『卒業アルバムの中にいそうなお名前...』っていう世代よ私 親近感ーー」
となかなかの好反応。
橋本氏によると石川百合子の着ぐるみのお披露目やグッズの制作も計画されている。また「同姓や同名の方を絡めた企画ができるのではないか」「苗字があるということは家族がいるのか」といった想像も膨らませているそう。
これからの石川百合子の動向から目が離せない!