新婚旅行へ向かう特急で車内放送「至急車掌室へおいで下さい」 そこで手渡されたのは「給料」で...
前代未聞の出来事?
当時勤めていた会社の給料は12日に基本給、22日に残業代と住宅手当等がそれぞれ現金で手渡されるというものでした。式当日はちょうど22日で、気を利かせた友人が私の給料を持ってきてくれたのです。
後でその友人から聞いた話によると、駅で見送りに来る途中でアクシデントが起こったそうです。自分で手渡しするのは間に合わないと判断した彼は、出発のサイレンが鳴る中、無理を承知で車掌さんに「新婚旅行に行く友人に給料を渡したいのでお願いできないでしょうかと」と直談判。すると車掌さんは
「当然小遣いも足らなくなるだろうから、任せなさい、絶対にお渡ししますよ」
と快く引き受けてくれたそうです。当時の国鉄の特急列車の車掌さんから自分の給料を渡されたなんて前代未聞の出来事だったのではないかと思います。
粋な計らいで旅行中の懐に余裕が出来たのも当然、お土産もちょっと奮発出来ました。
車掌さんに感謝、感謝。
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