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田舎暮らしの概念が変わるかも?鳥取県湯梨浜町のカルチャー探訪録

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今にも動き出しそう! お寺に展示された「山犬」が神々しいと話題に→素材はまさかの「アレ」でした

藤本

藤本

2022.10.03 21:00
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「すごい。動き出しそうな、、、!」
「迫力がありすぎて、、生きてるみたいだ。かっこいいです!!
「神秘的、、、感動して空いた口が塞がらないや」

ツイッターに投稿されたある作品の写真に、そんな感想が寄せられている。

多くの人に衝撃をもたらした作品の姿が、こちらだ。

躍動感のあるポーズ(画像は廃材再生師:加治聖哉@scrapanimalさん提供)
躍動感のあるポーズ(画像は廃材再生師:加治聖哉@scrapanimalさん提供)

これは木の廃材で実寸大の動物を制作する「廃材再生師」の加治聖哉さんが2022年9月24日、自身のツイッターアカウント(@scrapanimal)上に投稿したもの。写真には「神籬」(ひもろぎ)という言葉が添えられている。神を迎えるための一時的な依り代のことだ。

畳の上には今にも動き出しそうな狼のような姿の動物が映っているが、なんとこれは木の廃材で作られた作品。その表情や毛並み、ポーズなど廃材から出来ているとは思えないほどかっこよく、神秘的な雰囲気すら感じさせる。

これは一体、どんなコンセプトの作品なのか。Jタウンネット記者は27日、投稿者の加治聖哉さんに話を聞いた。

廃材に「生命」を吹き込む

加治さんは「役目を終え、死んでしまった『廃材』たちに、もう一度『生命」を吹き込む」をコンセプトに、実物大の生き物を木の廃材で制作しているアーティスト。

廃材での作品制作を始めたのは、大学の家具製作の授業の際に完成した家具たちの裏で無造作に捨てられている材料をもったいなく思い、何かできないかと考え出したのがきっかけだった。

話題の写真は、加治さんの地元・新潟県長岡市栃尾で9月24~25日に開催された「トチオノアカリ」というイベント中、曹洞宗の寺院・観音寺でお披露目された時の様子を撮影したもの。動物好きなことからこれまではトラやペンギン等実在する動物をモチーフに作品を作り続けていたが、それだけでなく「恐竜」や「幻獣」、「神として祀られる生き物」も作りたいと思い、「神籬」を制作することにしたという。

「栃尾という地域で生活する中で、私が山の中で生かされていると感じたため、その山の神様を作ることで感謝をお伝え出来ないかと思いました。そこで山の神を調べた中で神籬と大口真神が出てきたので、それらを参考にした結果、神籬としました。」(加治さん)

外見については、もののけ姫に登場するサンのように大きい山犬に乗ってみたいと思っていたことから、同作に登場する山犬(モロの子たち)をモデルにした。5月初旬から約2週間で素体を制作し、一度個展で発表した後、一週間で毛並みを仕上げたという。全長は約4メートルでつるしや支えなしの四足で自立するだけでなく、実際に乗ることもできる。

迫力が凄い...(画像廃材再生師:加治聖哉@scrapanimalさん提供)
迫力が凄い...(画像廃材再生師:加治聖哉@scrapanimalさん提供)
「神籬でこだわった点は、ふわふわ感が出るように毛並みを表現したことと、神々しさや威厳のある雰囲気が出るようなポージングと材料を使用したことです。」

廃材で出来た神々しい山犬はツイッター上でたちまち話題になり、2022年10月3日夕時点で6000件のリツイート、4万9000件を超えるいいねを集めるなど大きな反響を呼んでいる。

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