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普段はやさしい「やきそば弁当」だけど... 新フレーバー「いつもよりかなり辛め」は火を噴くレベル

オサーン

オサーン

2022.09.11 11:00
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マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第九十回 北海道のソウルフード「やきそば弁当」の新味「いつもよりかなり辛め」と「スープカレー味」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」の連載の第九十回目となる今回は、北海道のソウルフード「やきそば弁当」シリーズから登場した新フレーバー2種、「いつもよりかなり辛め」と「スープカレー味」をレビューしていきます。

「いつもよりかなり辛め」(左)と「スープカレー味」(右)
「いつもよりかなり辛め」(左)と「スープカレー味」(右)

47周年の「やきそば弁当」

「やきそば弁当」は、北海道のソウルフード、道民食として全国的に知られるカップ焼そばブランド。「やき弁」という愛称で親しまれ、北海道では「ペヤング」や「UFO」、「一平ちゃん」などの全国ブランドのカップ焼そばを差し置いて、圧倒的な支持を受けています。

「やき弁」は1975年発売で47周年
「やき弁」は1975年発売で47周年

「やきそば弁当」の歴史は長く、1975年8月に発売し、今年で47周年を迎えました。

1975年には「ペヤングやきそば」や「赤いきつねと緑のたぬき」の前身である「カップきつねうどん」と「カップたぬきそば」、「カップスター」などなど。同期はそうそうたる顔ぶれ。

今年46周年の「どん兵衛」や「UFO焼そば」ですら1年後輩になるという、大先輩ぶりです。

「スープ付」が大きな特徴
「スープ付」が大きな特徴

「やきそば弁当」のひとつの特徴は、麺を戻したお湯で作るスープの素が付いていること。

通常商品には「中華スープ」が付いており、比較的やさしい味のソースに、スープのキリッとした塩気が相性抜群です。

今回の紹介する「いつもよりかなり辛め」には「中華スープ」、「スープカレー味」には「コンソメスープ」が付いています。

「いつもよりかなり辛め」と「スープカレー味」の内容物

「いつもよりかなり辛め」(左)と「スープカレー味」(右)の内容物
「いつもよりかなり辛め」(左)と「スープカレー味」(右)の内容物

まずは両商品の内容物を見ていきます。

どちらも別添袋は3袋ですが、「いつもよりかなり辛め」は「液体ソース」、「かやく」、「ふりかけ+中華スープ」なのに対し、「スープカレー味」は「液体ソース」、「粉末ソース」、「ふりかけ+コンソメスープ」で、ソースを重んじていることがわかります。

どちらもカップに入っているのは麺のみ。それぞれ麺の太さが違っていて、「いつもよりかなり辛め」はやや太め、「スープカレー味」は細めの麺でした。

「中華スープ」(左)と「コンソメスープ」(右)
「中華スープ」(左)と「コンソメスープ」(右)

麺の戻し湯で作る「いつもよりかなり辛め」の「中華スープ」と「スープカレー味」の「コンソメスープ」の粉末を開けた状態です。

「中華スープ」の粉末がやや濃いめの色、「コンソメスープ」にはパセリがたくさん入っています。

激辛ソースと中華スープの強力コンボ!「やきそば弁当 いつもよりかなり辛め」

「やき弁」47周年記念「やきそば弁当 いつもよりかなり辛め」
「やき弁」47周年記念「やきそば弁当 いつもよりかなり辛め」

まずは「やきそば弁当 いつもよりかなり辛め」から食べていきます。

「やき弁」シリーズの47周年記念の商品として発売されました(ちなみにちょうど1年前は、46周年記念商品を紹介しています)。

「やき弁」シリーズには「ちょい辛」というレギュラー商品がありますが、今回の「いつもよりかなり辛め」というのは、それとの比較で「かなり辛め」なのだろうと思われます。

仰々しい?注意喚起
仰々しい?注意喚起

カップ麺は他の食品と比べても激辛の猛者が多く、「ペヤング獄激辛」や「蒙古タンメン中本 北極」、「辛辛魚」などの、呂布や項羽も真っ青の一騎当千ぶりはご存知の通り。

その中にあって、東洋水産の商品はそれほど辛いものは多くなく、辛い味でも他社に比べるとマイルド仕上げのものが多いイメージがあります。

しかし今回は「辛いものが苦手な方や小さいお子様はご注意ください。」と注意喚起が。

この手の記載は、本当に注意を促しているのか、単なるネタなのか判別がつきにくいのですが、普段の東洋水産のマイルドっぷりを知っているので、少々大げさなのではないかと思ってしまいますが......。

「やきそば弁当 いつもよりかなり辛め」完成
「やきそば弁当 いつもよりかなり辛め」完成

注意喚起はネタなんかではなく、今回は本当に辛くて、辛いものが苦手な人は手を出してはいけないレベルです。

過去の商品と比べても、東洋水産の商品史上最高に辛いと思われ、そのパンチ力は他社の激辛製品にも引けを取りません。

ただ、後まで口に残るような粘着質な辛さはなく、辛い割には比較的食べやすいのではないでしょうか。

「やき弁」シリーズは塩気が穏やかでやさしい味のものが多いですが、今回は比較的塩気が強くて濃い味に感じられます。

ドロッとしたソースは辛味だけでなく多少の甘みや酸味も。いつもより太めの麺と、挽肉やキャベツ、そしてあおさや紅生姜の入ったふりかけが合わせられています。

太めの麺は濃い目のソースとの相性を考慮した結果でしょう。バランスが良好でした。

中華スープ
中華スープ

辛いものを食べて口がヒリヒリすると、冷たい水を飲んで辛さを抑えたくなりますよね。

激辛で熱々なものを、冷まして辛さを抑えようとするのもよくあることではないでしょうか。

セットの中華ソースはそれとは逆の役割を果たします。スープによって辛さが増幅されて強く感じられるようになるのです。

ソースの辛さになんとか耐え切って、ホッと一息ついてスープを飲んだところで、激辛ソースと中華スープの強力コンボが炸裂。モンハンのリオレウスばりに口から火が......なんてことになるかもしれません。

スパイシーながらまったく辛くない!「やきそば弁当 スープカレー味」

レギュラー商品に加わった「やきそば弁当 スープカレー味」
レギュラー商品に加わった「やきそば弁当 スープカレー味」

続いては、レギュラー商品として新たに加わった「やきそば弁当 スープカレー味」。

北海道のソウルフードである「やき弁」と、札幌の名物としてすっかり定着した「スープカレー」のタッグです。必然の組み合わせですね。

「スープカレー」は、多くのスパイス効かせ、サラッとしたスープ状のカレーに、鶏肉や野菜などが大きなカットで入っているのが特徴です。

それをカップ焼そばで再現する場合、サラッとしたスープも大きな具も使えないため、「カレー味」と何が違うのか、どうやってスープカレーらしく仕上げるのかが興味の湧くところではないでしょうか。

「やきそば弁当 スープカレー味」完成
「やきそば弁当 スープカレー味」完成

スパイスが強いカレー味のソースに、細めの油揚げ麺と、黒胡椒やパセリが入ったふりかけが合わせられています。ふりかけ以外に具は入っていません。

具がないことで安っぽく映るかもしれませんが、スパイスに加え、玉ねぎやニンニクの風味でリッチな味のソースなので、それほど安っぽさは感じません。ふりかけの黒胡椒やパセリの香りもあり、重厚感たっぷりなカレー味となっています。

ただ、カレー味としては素晴らしいものの、スープカレー味らしいかはよくわかりません。

ちなみに、辛さはほぼ皆無で、辛いものが苦手な人でも問題なく食べられる味に仕上がっていました。

コンソメスープ
コンソメスープ

セットはコンソメスープ。「やき弁」のスープといえば中華スープのイメージが強いですが、実はレギュラー6フレーバーのうち3フレーバーがコンソメスープ付で、控え選手も一流レベルのビッグクラブみたいになっています。

......ところで、カレー味のソースにスープがついているから「スープカレー味」とか、まさかそんなダジャレではないですよね?

「やき弁」としては思い切った味

やさしい味わいの商品が多い「やきそば弁当」シリーズとしては、「いつもよりかなり辛め」の激辛ぶりや、「スープカレー味」のスパイス感は、かなり思い切っているように感じました。

特に「かなり辛め」の辛さは、熱々のスープと一緒に食べると増幅され凶暴化するのでインパクト大。

北海道旅行のお土産としてやさしい味のノーマル「やき弁」と一緒に買うと、対極的な味の組み合わせになっておすすめです。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)
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