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嬬恋村をドライブ中は「愛妻家に注意」して 謎の道路標識が生まれたワケは?村役場に聞いてみた

大山 雄也

大山 雄也

2022.08.17 08:00
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道路上は様々な危険が潜んでいる。

山間部などを走る道路には「落石注意」や「動物注意」といったように、注意を促す標識が設置され、危険を事前に知らせてくれることも。

そして、群馬県嬬恋村にもドライバーに対して「あるもの」への注意を促す標識が設置されているのだか、その内容がちょっと変わっている。

「愛妻家に注意」だって?(画像はたかな@takana_sokudoさんのツイートより)
「愛妻家に注意」だって?(画像はたかな@takana_sokudoさんのツイートより)

こちらはツイッターユーザーのたかな@高側道の人はR4年二級建築士製図試験 (@takana_sokudo)さんが2022年8月10日に投稿した1枚だ。

手前に設置された標識に書かれているのは、こんな言葉。

「農耕車両に注意
愛妻家に注意」

自動車に比べて速度が遅い農耕車に注意をするのはわかる......でも、愛妻家に注意ってどういうこと?

まさか妻への愛に燃える夫が道路上で暴れる、愛しすぎて妻しか目に入っていない夫がいきなり飛び出してくる、なんてことが嬬恋村では起きているとでも言うのか!?

気になったJタウンネット記者は嬬恋村役場観光商工課の職員に話を聞いた。

本当に注意してね!

愛妻家に注意――そんな変わった注意喚起は、標識のすぐ近くにある「愛妻の丘」というスポットに関係している。

職員によると、「嬬恋村」は1889年に発足。その名前は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が碓日坂(現在の鳥居峠)で、亡き妻の弟橘姫(おとたちばなひめ)を追慕して「あづまはや」――つまり「ああ、わが妻よ(、恋しい)」と叫んだことが由来。この故事にちなんで嬬恋村は「妻恋しい村」として歩みを始め、2006年には日本愛妻家協会から「愛妻家の聖地」に制定された。

そして、08年に誕生したのが「愛妻の丘」だ。その存在により、嬬恋村は「愛妻家の聖地」として世界的に有名になったのだとか。

愛妻の丘(画像は嬬恋村役場観光商工課提供)
愛妻の丘(画像は嬬恋村役場観光商工課提供)

問題の「愛妻家に注意」の標識はそんな「愛妻の丘」が作られたのと同時期に、村によって設置された。

「愛妻の丘は聖地で訪れる人も多いです。道路の人通りも多いですし、走行時に注意が必要との考えも込めれているようです」

と観光商工課の職員。人気の観光地の周辺だからこそドライバーも真面目に注意する必要があるのだ。

愛妻の丘の近くを通る際は、その場所を訪れた愛妻家の飛び出しなどに気をつけたい。

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