「犬と子供の散歩中、いつも褒めてくれてた近所の夫婦。なかなか会えなくなったある日息子が『あのおっちゃんたち...』」(大阪府・30代女性)
シリーズ読者投稿~忘れられない「あの人」と~ 投稿者Fさん(大阪府・30代女性)
子供と一緒に犬の散歩をしていたら、顔見知りになった近所のご夫婦。
会うたびに愛犬や子供達を褒めてくれるので、Fさんはいつしかご夫婦に会うのも、散歩の楽しみの一つになっていたのだが......。
<Fさんの体験談>
私は男の子2人、女の子1人を育てている主婦です。
2年ほど前、私も夫も仕事をしており、加えて子供たちは全員サッカーを習っていたので仕事後にはその送迎もあり、バタバタとした毎日を過ごしておりました。
そのため、愛犬の散歩が夜遅くなってしまうことがあり、そんなときは「ママ1人やったら危ないで!」と言って、子どもたちも一緒についてきてくれていたんです。
初めて会ったときから私たちに...
その散歩中、時々出会うご夫婦がいました。ご夫婦は、初めてお会いしたときに、
「かしこい子供たちや!かしこい柴犬や!」
と褒めてくれ、次に会ったときには犬の名前も子供たちのことも覚えてくれていました。
「こんなにかしこい子供達も柴犬もいないですよ」
ご夫婦はいつも、そうやって、つい笑ってしまうくらい褒めてくださいました。
夜遅くの散歩も、そのご夫婦に会えるのかが楽しみで行くようになったほどでした。
しかし、いつから2人の姿をお見掛けしなくなってしまったんです。
姿を見かけなくなったある日...
そんなある日。子供が、知らないお茶碗を抱えて帰ってきました。
青色を2つ、ピンク色を2つ。柴犬の柄のお茶碗です。
子供に「これ、どないしたん?」と聞くと、こう教えてくれました。
「あのおっちゃんたち引っ越すんやって!だから、いつか会えたら渡したいってこれずっと持ってこの辺散歩してたんやって!」
名前も、住んでるところも知らないご夫婦でしたが、ご近所付き合いも少ない時代にこんな素敵なプレゼントを頂けるとは思ってもおらず、涙が出ました。
いつかまたお会いすることができたら、きちんと「ありがとう」とお伝えしたいです。
愛犬の華も、会える日を楽しみにしています。
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