「母だけをホームに取り残し、発車した新幹線。私が直前に『大丈夫』なんて言ったせいで...」(愛知県・50代女性)
母を置いて出た新幹線の中で、娘は...
事の次第を話した母に、その紳士はこうおっしゃったそうです。
「次の駅の同じドアの場所で、きっとお嬢さんが待っていますよ」
そのころ私は、母を残して動き出した新幹線内で「大丈夫だ」と言った言葉を思い出しながら、自分の親不孝を悔い、どうしたものかと考えていました。
そして決めたのが「次の駅で降りて1本待ってみよう」ということ。それから先のこと――引き返すか駅に連絡するか――はその後考えようと決めました。
次の駅で2人分の荷物を抱えて同じドアから降りて、待つことしばし。
通過電車をやり過ごし、次に現れた電車のドアガラスの向こうに母の姿を見た時は、笑いながらも涙があふれました。
もう随分と時が過ぎてしまいましたが、あのとき親切にしてくださったという見知らぬ仙台駅の紳士の方のことを思い出しては、胸の中で感謝しています。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
Jタウンネットでは読者の皆さんが経験した「旅先いい話」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにがあって嬉しかったのか、どんなことが印象的だったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。