日本には「奈良の大仏」が2体存在してるって、知ってた?
謎多き「奈良の大仏」
この釈迦如来像は、「市原市奈良字大仏台」に立地しているため、奈良と付けられているはわかるにしても、 なぜそんなに大きくもないのに「大仏」なのか。
現地の案内板を見ても何もヒントが得られないため、12月24日、Jタウンネット編集部は市原市のふるさと文化課の担当者に「奈良の大仏」の成り立ちを聞いたが、
「奈良の大仏は詳しいことはわかっていないんです。この地が奈良と呼ばれているのが、かの平将門が近畿の奈良の風景に似ていると言ったとの伝承がありますが......」
とあまり詳しい情報は把握していなかった。
また、20年9月9日に公開された奈良の大仏を紹介する市原市のウェブサイトの記事では、
「初代は931年に建立。下総付近で反乱を起こした平将門が、京都の南の奈良の大仏を模して此の地に建立した仏像で、創建時は銅製だった」
と説明しているが、こちらもあくまで「伝承」であるため確実な話ではない。
謎は深まるばかりだが、1804年に建立された現在の釈迦如来像は、2011年の東日本大震災で像が台座から落ちて損壊する被害に遭った。
このとき、地域住民と市原市が修復費を折半して11年11月に修復されている。身銭を切ってまで元に戻すほど、「奈良の大仏」は地元住民から愛される存在ではあるようだ。