これは絶叫不可避... 客が悲鳴をあげまくる「シャイニング」すぎるトイレに反響「心臓に悪い」
映画ファンなら悪い予感がしちゃうかも――?
とあるカフェにある遊び心満載のトイレを、入り口から内側まで映した1本の動画がツイッターで話題を呼んでいる。
利用者によると「普通に叫んだし心臓に悪いけど過去一テンションが上がったトイレ」らしい。
これはツイッターユーザーのりゅつ(@rytsmovie)さんが2021年12月12日に投稿したもの。東京都渋谷区にあるカフェ「cafe & DINE in "nope"」(カフェアンドダイン ノップ)で撮影した動画である。
幾何学模様の絨毯が敷かれた廊下。その先のドアには「237」の数字。扉を開けると便座が見え、投稿者は内装をぐるりとカメラで映していく。
すると内扉にギロリと睨みを利かせる男の姿が。彼の視線の先では、包丁を片手に持った女性が怯えている。
いったいこれは、何ごと......? ツイートには、こんな反応が寄せられている。
「とってもシャイニング」
「振り向いた拍子にびびって漏らしそう笑」
「シャイニングトイレめちゃくちゃ行きたい」
「何も知らずに入ったらチビっちゃいそうだw」
お気づきの方も多いかもしれないが、いたるところにホラー映画「シャイニング」(1980)の印象的なシーンが散りばめられているのだ。なかでも主演ジャック・ニコルソンが斧でドアを破り、隙間から顔を出す1コマを再現した光景には、多くのユーザーが震え上がっている(仮に映画を見ていなくても、腰を抜かしてしまいそうだ......)。
なぜカフェのトイレがこんなことに? 気になったJタウンネット記者は21日、店長に話を聞いた。
シャイニング愛が溢れて...
「nope」は、19年8月にオープン。スターウォーズやディズニーなどのグッズやレトロなおもちゃがこれでもかと飾られたカフェで、店長のmoyaさんとオーナーのkenさんが運営している。
店長のmoyaさんは、シャイニング風トイレを作ろうと思ったきっかけをこう述べた。
「お店がオープンする約2年前に映画『シャイニング』をちょうど見返して、シャイニング愛が再熱していたんです。元々大好きな映画でしたし、お客さん用のトイレのデザインを、映画をモチーフにしたものにしたいなと......」
デザインや雰囲気は、店と内装業者がタッグを組んで考えた。
ただ当初は237号室のドアを開けたら、緑色のバスルームがある状態を構想していたとのこと。たしかに劇中では、扉の先に部屋全体がグリーン基調の便座やバスタブがあるはずだが......。
moyaさんによると、内装業者と話した結果、緑の便座を再現できないことがわかった。そこで注目したのが、劇中に登場するもう一つのトイレ。ジャックが斧でドアを破った例のシーンの場所だ。
つまりnopeのトイレは、入る前は237号室で、中はジャックの部屋というカタチになっている。
利用客からは「悲鳴」が相次ぐ?ガチすぎるこだわり
どちらも印象的なシーン。このトイレを作るにあたって、内装業者に映画のDVDを手渡し、見てもらったうえで映画と似たようなデザインにしてもらったそう。
「ジャックとウェンディ(包丁を持つ女性)は、実はどちらも美大出身の現場監督の直筆のイラストなんです。ジャックが顔を覗かせる扉は斧で実際に破壊して、その中にペイント。ウェンディは木のパネルに描いてもらいました......!」(moyaさん)
トイレからは頻繁に利用者の悲鳴が聞こえてくるそうで、moyaさんは「楽しくてしょうがないですね(笑)」。
シャイニングファンならこれまで紹介した写真だけでも、相当なこだわりっぷりを感じただろう。
動画は無音だったが、トイレに入ると劇中のBGMが流れるなど、小ネタが満載だ。実際に行ってスリルを体験してみてはいかがだろうか。