まさか闇堕ち？　白いイカの群れで、一匹だけが真っ黒に→水族館に理由を聞くと...

イカの体は白っぽかったり透明だったりするイメージがあるが、実は「あるきっかけ」で真っ黒になることがあるのをご存じだろうか。その貴重な瞬間を捉えた写真が、ツイッターで熱い注目を集めている。

この写真は、ツイッターユーザーの銀鏡つかさ（＠tsukarium）さんが2021年11月30日に投稿したもの。中央では、背景の白っぽいイカたちとは対照的な、全身真っ黒のイカが泳いでいる......！

リプライ欄では

「黒は初めて見ました」
「真っ黒カッコいいです...！」
「イカも闇堕ちするんですね...」

など、見慣れないイカの姿に驚く声が。

いったい、このイカはなぜこんなことになってしまったのだろう。Jタウンネット記者は12月9日、話題の写真が撮影されたマリンピア日本海（新潟市）を取材した。

黒以外の色になることも

現在、同館には30匹のアオリイカが展示されている。写真に写っているのも、その内の1匹だ。

取材に応じた広報担当者は、イカが黒くなる理由についてこう話した。

「主に、エサを食べるときに興奮すると（写真のように）体色が変わることがあるようです。ただ、そのときに限らず、ふいに黒くなることもあるので絶対とは言えませんが......」

色が変わった後、しばらくするといつのまにか元に戻っているという。興奮すると黒くなるのは、アオリイカ特有の現象なのだろうか。

「アオリイカに限らず、色素胞という色が変わる細胞をもっているイカは、体色が変わることはよくあります」（広報担当者）

変色する場合は真っ黒になるとは限らず、たとえばスルメイカの場合、赤茶色になるそうだ。

投稿者の銀鏡さんは、マリンピア日本海で撮影した1枚の他、城崎マリンワールド（兵庫県）で撮影した写真もいっしょに投稿している。

こちらも、黒く変色した瞬間のアオリイカを捉えたものだ。

もしも水族館で同様に変色しているイカを発見したら、「もしかして興奮しているのかな？」と想像するのもおもしろそうである。