埼玉の至宝「ぎょうざの満洲」神奈川初上陸 「3割うまい」は受け入れられるか――歴史的瞬間に立ち会ってきた
――神奈川県民にも「3割うまい」は受け入れられるのか?
2021年12月3日、神奈川県相模原市の橋本駅にある商業施設「京王クラウン街」に、中華料理チェーン「ぎょうざの満洲」(本社=埼玉県川越市)の「京王橋本駅店」がオープンした。
「ぎょうざの満洲」は1964年、「満洲里」として埼玉県所沢市で開業。
1977年に屋号を「ぎょうざの満洲」に変更すると、埼玉県を中心に群馬県、東京都と店舗を拡大し、2012年には大阪府、2014年に兵庫県と関西地区にも出店。店舗数は100店にも上る。
発祥の地の埼玉県では、印象的な「3割うまい!」のキャッチフレーズが使われたCMがテレビ埼玉で放送されている影響もあり、広く親しまれている。
そんな「ぎょうざの満洲」が、いよいよ神奈川県に上陸するときがやってきたのだ。
開店前の人の流れは......
うまみがぎゅっと詰まった、もちもちの皮の餃子。程よい味付けで飽きることのないチャーハン。醤油の味が主役となる肉細切りピーマン。どれを食べても安心感を覚えるメニューの数々。
埼玉県民に愛される「ぎょうざの満洲」を、神奈川県民はどう受け止めるのか――根っからの埼玉県民である記者は、2021年12月3日、開店を間近に控えた京王橋本駅店を訪れた。
初進出を待ちわびた神奈川県民が行列を作っている、との淡い期待もあった。しかし、11時の開店まで後30分のタイミングになっても誰もいない。
開店に先行して始まっていた冷凍のテイクアウト餃子を求める客が時折入店する程度で、あまり人通りもない。神奈川県初進出は、静かなスタートになることも予想された。
静かなまま迎えた10時43分、歴史的瞬間が訪れた。予定より前倒しして、「ぎょうざの満洲」京王橋本駅店がオープンしたのだ。
開店すると状況が一変!
店員が「オープンしました!」と威勢の良い声をあげると、それまでの雰囲気は一変。
人々が吸い寄せられるようにして続々と京王橋本駅店に訪れて、開店から18分後の11時1分に店内飲食スペースが満席になってしまった。
開店前の静けさが嘘のように賑わう店内。食事を行った来店客にも話を聞いた。
「チャーハンと餃子を頼みました。特にチャーハンがおいしかったです」(50代・男性)
「餃子のもっちりした皮がおいしかったです。また食べたいと思う餃子でした」(20代・男性)
筆者が聞く限りでは評判も上々。今後、相模原の地でも「ぎょうざの満洲」は多くの人に愛される存在になっていくかもしれない。
神奈川初出店が橋本駅になった理由
Jタウンネット記者は開店前、京王橋本駅店に訪れていた「ぎょうざの満洲」の池野谷高志副社長にも話を聞いた。
――神奈川県初進出を迎えた今の心境は?
「オープンの前から注目を感じていて、すごくうれしく思います」(池野谷副社長=以下同)
――なぜ、神奈川初進出の地が橋本駅になったのか。
「うちはすべて直営店で、物流もすべて自社で行っているんです。元々、八王子店(東京都八王子市)、町田パリオ店(東京都町田市)、聖蹟桜ヶ丘駅前店(東京都多摩市)があるので、橋本は物流もやりやすい。また、八王子、町田、聖蹟桜ヶ丘に店舗があるので、多少神奈川でも知ってもらえているのかなとの面もあって、まずは橋本駅でやらせていただくことになりました」
こうしてオープンした京王橋本駅店は、開店から間もなくして多くのお客さんで賑わっていた。橋本駅は、リニア中央新幹線の新駅設置も予定されている。いつの日かリニアが開業すれば、さらなる賑わいを見せるかもしれない。
(12月6日12時45分追記)
記事初出時、記事のタイトルが「ぎょうざの満州」と掲載していましたが、正しくは「ぎょうざの満洲」でした。当該部分につきまして、本文の内容を一部修正しています。
編集部の確認不足でした。誤った情報を掲載したこと、お詫びいたします。