「カラスが干からびた小魚を...」 神社の手水場に貼られた注意書きにビックリ「めちゃくちゃ賢いな」
漁港などから小魚を持って来て...
寺社参詣の一人旅をするのが趣味だという中原さんが、話題の手水場を発見したのは28日。静岡県浜松市西区の舞阪町にある白王稲荷神社の境内でのこと。手水場に予想外の注意書きがあったので思わず写真を撮ったそうだ。
ただ、不衛生と言われてわざわざ近づく気にはならず、手水場の水がどのような様子だったかはよく見ていないという。また、中原さんが神社を訪れた時には、周辺にそれらしいカラスの姿は見当たらなかったとのことだ。
「よく小さな虫の死骸などが浮いていたりするので、手水舎の水が綺麗だとは元々思っていませんでしたが、想像以上の事例でした。こんな話を聞いてしまったら、方々の手水舎が復活した後も正直使いたくないですね......」(中原さん)
なぜ、カラスたちはこんなことをするのだろうか。Jタウンネット記者は30日、浜松市の西区役所にこの神社について尋ねた。
取材に応じた振興課の担当者によると、すでに同神社には管理者や常駐の職員はおらず、「現在は周辺の有志の住民が細々と現状維持程度の管理をしているだけ」。話題になっている注意書きについても、詳しく知っている人は「もういないと思います」とのことだった。
ただ、カラスたちの行動の背景には舞阪町の土地柄が関係しているのではないか、と担当者は推測する。
「舞阪町は、シラス漁が盛んな地域です。町内には舞阪漁港がありますし、神社周辺には水揚げしたシラスの加工所もたくさんあります。
そういった場所で表に干されていたり、地面に落ちたりしたシラスなどの小魚をついばんで、白王稲荷神社のような人気のない場所の水場でもどして食べるようになった、ということは十分考えられます」(担当者)
漁港や魚の加工所がある町に住んでいる人は、近所の神社を参拝する時、手水場をよく確認してみた方がいいかもしれない。