ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
ふるさと納税
グルメ
地元の話題
地域差・ランキング
お知らせ

全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

「息子を抱いた私を置いて、どんどん先に行く夫。2歳の娘が電車から降りられなくて泣いているのに...」(新潟県・30代女性)

井上 慧果

井上 慧果

2021.10.27 11:00
0

幼い子供を連れてどこかに出かけるのは、大変だ。

近所のスーパーに行くだけでも何かと手がかかるのに、遠出ともなるとその苦労は計り知れない。

新潟県在住の読者・Sさん(30代女性)も、子供達を連れて東京へ行った際、予期せぬハプニングを体験したという。

電車で東京に(画像はイメージ)
電車で東京に(画像はイメージ)

3年ほど前。Sさんは兄の結婚式に出席するため、2歳の娘と3か月になる息子、そしてSさんの両親と、夫の6人で東京に向かった。

これだけ大人がいれば安心――かと思いきや、他の3人は子供達をSさんにまかせっきり。

目的の駅に着くと、息子を抱っこしたSさんと娘を置いて、先に行ってしまったという。

そんな状況で、娘が電車の中に座り込んでしまい......。

「手を引いて降りようとしても、娘は泣き叫んで...」

3年程前の話です。兄の結婚式のために両親、夫、子供2人(2歳娘、3か月息子)と東京へ行きました。

初めての東京、初めて間近で見る電車。2歳の娘は駅に到着し、電車を降りる直前になって、すぐ近くを通りすぎる急行電車の音やホームと電車の隙間が怖くなった様子。ドアの前で泣き出して座り込んで動かなくなってしまったのです。

にも関わらず、一緒にきていた両親も、夫も、先に降りてさっさと行ってしまい、息子を抱っこした私と娘だけ残された状態。

手を引いて降りようとしても、娘は泣き叫んで言うことを聞きません。

娘は泣き叫んで降りられない(画像はイメージ)
娘は泣き叫んで降りられない(画像はイメージ)

「次の駅まで行って乗り換えて戻ろうか」とも考えましたが、携帯電話や財布の入った鞄は夫が持っていってしまっていて、連絡が出来ません。このままでは結婚式にも、間に合わないかもしれない......。

さまざまな不安が頭をよぎり、どうしようか悩んでいるところに、発車のベルが鳴りました。

娘は電車の中、私は外。

「もうダメだ!抱き上げるのも乗るのも間に合わない!」

思わず諦めた、その瞬間のことです。

ドアが閉まる直前に

一人の男性が娘を抱き上げ、ぴょん!と電車から降りたのです。

まさに間一髪。ドアは、男性が降りた瞬間に閉まりました。

驚いて固まる私に、男性は笑顔で、こう話しかけてきました。

「お母さん、大変だね。赤ちゃんもいるのに」

そして泣いている娘に

「可愛い格好だね。東京は初めて?楽しんでいってね」

と優しく声をかけてくださいました。ドレス姿を褒められた娘は、嬉しさで笑顔に。

私は彼に助けてくださったことへの感謝を伝え、そして、途中で電車を降りさせてしまったことを謝罪しました。すると......

「急ぎじゃなかったから気にしなくていいよ。せっかく降りたから少し散歩して帰ろうかな」

男性の紳士すぎる対応に、思わず涙が出ました。

それからその方は、私たちがホームを去るときも、しばらく手を振って見送ってくださいました。

東京という慣れない土地で、一番困った時に助けてくださったのは両親でも夫でもなく、見ず知らずの優しい男性でした。おかげで兄の結婚式にも無事に参加できました。

本当に感謝しています。ありがとうございました。

「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!

怖くて電車が降りられなくなってしまったSさんの娘を抱えて、自分も電車を降りてくれた男性。この人がいなければ、ドアが閉まった電車の中で、娘さんはもっと怖い思いをしたに違いない。

皆さんも、旅行先で素敵な出来事や人に巡り合ったことはあるだろうか。

Jタウンネットでは、読者の皆様のそんな「旅先でのほっこりエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

PAGETOP