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田舎暮らしの概念が変わるかも?鳥取県湯梨浜町のカルチャー探訪録

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全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

「小学生の息子が、新幹線で初めての一人旅。ひきつった顔で席に座った彼を、隣の席の若者が...」(大阪府・60代女性)

井上 慧果

井上 慧果

2021.09.09 06:00
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皆さんは子供の頃に「一人旅」をしたことはあるだろうか。

遠い場所に、ひとりで行ってみたい......。そんな希望を持った経験がある人は少なくないだろう。

とはいえ、実際に子どもだけで旅行をするとなるとなかなか難しい。親としても心配だ。

一人で行けるかな...?(画像はイメージ)
一人で行けるかな...?(画像はイメージ)

Jタウンネットが、皆さんの記憶に残っている「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したところ、大阪府の60代女性・T子さん(仮名)が小さな息子を一人旅に送り出したときの思い出を教えてくれた。

それは今から10年以上前、T子さんの息子がまだ小学生だったとき。

夏休みに、T子さんの姉がいる東京まで1人で行くことに。当時、「何にでも興味があった」という息子にとって、初めての一人旅だったそう。

新大阪から東京までは、新幹線で2時間半ほど。T子さんは少々不安だったものの、自分で「1人で行ける!」と言い出した息子を信じ、これもよい経験だと送り出すことに決めた。

「緊張した顔の息子と席に向かうと、隣には...」

いよいよ、東京への出発当日。

「少し緊張した顔の息子と、新大阪駅に到着。息子は、当時ハマっていたゲームをしっかりと片手に、お菓子と着替えの入ったリュックを背負ってのスタイルです。本人は『富士山を絶対観る!』と意気込んで新幹線に乗りました」(T子さん)

息子の席は、2人席の窓側。T子さんも一緒に席まで行くと、隣には若い男性が座っていた。

お隣は若い男性(画像はイメージ)
お隣は若い男性(画像はイメージ)

そこで思わず、T子さんはその男性に話しかけたそう。

「『1人で東京まで行くので、よろしくお願いします』と声をかけると、爽やかな笑顔で『僕も東京まで行きますから、大丈夫ですよ』と。
私は発車のベルが鳴ったので急いで新幹線から降り、プラットホームからちょっと引きつった次男の顔と隣で優しく微笑んでいるお兄さんの顔を見送りました。不安な気持ちが癒された瞬間でした」

それから、2時間半後。

東京駅で息子さんの到着を待っていたT子さんの姉から連絡が届いた。

「爆睡してたら、富士山見えるよと教えてくれた」

それは、

「無事着いたよ。知らないお兄さんが一緒に着いて来てくれはったわ」

という内容。隣席の男性について、後に息子もこう話していたという。

「お兄さんは、お家が大阪で東京の大学に帰るところだって。ゲームの話をしたり、荷物を見ておいてあげるからトイレに行っておいでとか、爆睡してたらもうすぐ富士山見えるよとか教えてくれた」
「富士山が見えるよ」と教えてくれた(画像はイメージ)
「富士山が見えるよ」と教えてくれた(画像はイメージ)

「沢山沢山お世話になったようです」、とお隣の男性への感謝を述べるT子さん。

そして、メールの最後にはこう綴られていた。

「あの時小学生だった息子も来年大学を卒業します。多分あの時の経験は彼の中の忘れられない思い出の1つになっていると思います。
あの素敵なお兄さんのように、周りの人達に優しく出来る人になってくれますように」

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

(9月14日15時48分編集部追記)記事初出時、予定と異なる内容を掲載していたため、修正しました。

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