天然のシャワーヘッドだ! ホースの先に「蓮の葉っぱ」を付けてみると...
猛暑日が続いているが、見ているだけで涼しくなってきそうな映像が大きな話題となっている。2021年8月22日にツイートされた、この動画だ。
散水ノズル壊れたら、蓮の葉で代用。 pic.twitter.com/znGNiGvSbg
— Tomoki SANDO (@TomokiSANDO) August 22, 2021
蓮の葉から水が噴き出している、いかにも涼しげな動画である。
「散水ノズル壊れたら、蓮の葉で代用」というコメントが添えられている。「なるほどこれは試してみたいな」と思った読者も多いかもしれない。
「Tomoki SANDO」(@TomokiSANDO)さんが投稿したツイートには、14万件を超える「いいね」を集めるほどの大反響(8月25日現在)。
ツイッターでは、「すごい!」「自然と人間の融合って感じ......!!」など、感嘆の声が上がっている。
Jタウンネット記者は、投稿者「Tomoki SANDO」さんに詳しい話を聞いてみた。
レンコンの穴と同じ「通気孔」
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投稿者「Tomoki SANDO」さんは、タイ在住。「大学時代からずっと植物の研究をしています。 タイに来てからは、趣味でこちらの動植物の観察をしています」とのこと。
「Tomoki SANDO」さんによると、動画を撮影したのは8月22日、場所はタイのご自宅だという。目的は、娘さんたちと遊ぶためだった。

なぜ蓮の葉っぱでこんなことが可能なのだろう?「Tomoki SANDO」さんが、蓮の葉の構造・仕組みを次のように解説してくれた。
「蓮の茎や葉の葉脈の断面には、大きな通気孔が開いています。道管とは別のもので、レンコンの穴もこの通気孔です。
先週末、蓮の葉の各部を切って組織の観察をしていたら、茎と葉の通気孔が繋がっていることが分かったので、今回水を注入して見たら、案の定動画のようになったということです」(「Tomoki SANDO」さん)
今回使ったのは、タイの水路では普通に見られる「赤花で一重の蓮です」ということだ。

また、別ツイートでこうもつぶやいている。
「さすがに蓮の葉そのままではこんな風に水は出ません。縁をハサミで切ってあります」
「こんな風に葉の葉脈から水が出るのは、こんなふうに通気孔が空いているから。葉の縁を切ってあるので、勢いよく水が出るというわけ。普通の道管ではこうはいきません」(「Tomoki SANDO」さん)
実は、投稿者「Tomoki SANDO」さんは、「世界のふしぎな木の実図鑑」(小林智洋、山東智紀 著、山田英春 写真、創元社刊)の著者、山東智紀さんだ。
「Tomoki SANDO」さんのタイ発ツイート、今後も要チェックだ。