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「台風のせいで、ホテルにたどり着けず大ピンチ。途方に暮れる私たちを見た、中学生の男の子が...」(静岡県・50代女性)

福田 週人

福田 週人

2021.08.03 11:00
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「可哀想だから乗せて行ってあげて」

「上海で暮らしていた時、長い休みには小学校低学年の息子を連れて、日本に帰りました。
日本に帰る飛行機代は1年に一度だけ出してもらえるので、それ以外で帰る時は格安の航空会社で帰りました。上海から茨城空港までの便が安くてよく使いました」(U花さん)

ところがある時、台風の影響で予定時間より大幅に遅れて茨城空港に到着する事態に。

「私達はその日は空港から車で1時間ほどのところにある水戸にホテルを取っていましたが、空港から水戸までのバスはその時間にはもうないとのことでした」(U花さん)

ホテルまで一体どうやって向かえば......と途方に暮れていたU花さん。

すると、とある家族が近づいてきて......。

茨城空港で体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
茨城空港で体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
「『水戸に車で帰るので一緒に乗りませんか?』と声を掛けてくれたのです。
私たちにバスがないと説明されているところを、その家族の中学生の息子さんが聞いていて、ご両親に『可哀想だから乗せて行ってあげて』と頼んでくれたそうです」(U花さん)

上海からの飛行機で疲れている息子を連れたU花さんにとっては、その申し出はまさに渡りに船だった。

「中学生なのに他の人のことまで気にかけてくれる優しさに感動しました。そして、その子の意思を尊重してくれたご両親も素晴らしい!
それから、車で水戸のホテルまで乗せていただき、その御家族の連絡先を教えていただきました」(U花さん)

その後、実家に帰ったU花さんは、その親切な家族に手紙と少しばかりのお礼の品を贈ったそうだ。

「すると数日後に茨城名産の干し芋が送られてきたのです。
今でも干し芋を見ると、途方に暮れていた私達を助けてくれた、あの少年とご両親を思い出します。本当にありがとうこざいました!」(U花さん)

「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!

コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を振り返りたいという人も多いだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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