これが「沖縄の離島」で暮らすということか... 窓を開けて出かけたら、部屋で「絶滅危惧種」がくつろいでいた
「絶滅危惧種なので食べないで」
ひろひろさんは、西表島でカヌーやトレッキングなどのツアー事業を手掛ける「西表島カヌーツアー 風車」(沖縄県竹富町)でガイドの仕事をしている。自身も西表島に住んでおり、話題の写真も島の自宅で撮影したものだ。
「発見したのは21時ごろでした。
ベランダの扉を開けたまま散歩に行き、日没後に帰宅して電気をつけようとしたらヤシガニが足に触れていました。びっくりして叫んでしまいました」(ひろひろさん)
その後、テレビで見たいバレーの試合があったひろひろさんは、試合が終わるまでの1時間ほど、部屋の隅っこで大人しくしていたヤシガニを放置。22時頃になって、トングを使って部屋から出した。
「大自然の中で勝手に家を建てて住んでいるだけなので、窓が開いてたらそりゃ入ってくるよなーくらいの気持ちです。
食べ終わった弁当箱の匂いに釣られて来たんだと思います」(ひろひろさん)
なお、ひろひろさんはツイッターに、ヤシガニを外に出した際の様子を撮影した動画も投稿している。
ツイッターでの反響について、ひろひろさんは、
「ちょっとした日常をツイートしただけの気持ちだったので反響の大きさにびっくりしています。やはり日本であって日本とはかけ離れているんだなーと感じました」
とコメント。
ただ、投稿に対して「食べないんですか?」や「美味しいんだよな」と言った、食料としてヤシガニを見ている人が多くいたことは不安だといい、
「ヤシガニは絶滅危惧種なので食べないようにして欲しい」
と注意喚起している。
ヤシガニは、食用目的の捕獲などにより個体数が減少し、保護のための条例を設ける自治体もある。また、20年には国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧II類に認定された。
皆さんも、もし沖縄に行った時にヤシガニを見つけたら、そっとしておいてあげよう。