「糞」や「精子」の香りとは? 斬新すぎるコンセプトの香水が話題→実際に嗅いでみたら...
「生命力を感じる」
今回、記者はNOSE SHOP 新宿店を訪れ、「ステルクス」と「セミナリス」のムエット(試供品)をもらうことができた。
まずはおそるおそる、ステルクスを嗅いでみる。
脳裏に、お寺が浮かんだ。線香を連想する強い香りだ。「動物からひねり出される終わりの匂い、そして堆肥として作物を育むはじまりの匂い」かと言われると、首をかしげてしまうが......アート作品はすぐには理解できないものである。
少なくとも、心配していたような悪臭などでは全くなく、オシャレとして身に着けてもまったく問題ない印象だった。
次に、セミナリスも試してみる。
これは、人工的な花の香り......? 他の社員にもかいでもらうと、「歯医者みたい」「生命力を感じる」など、バラバラな感想が飛び交った。
ある男性記者Iは、
「何の香りか知ってからもう1度嗅ぐと、『たしかにそれだ!』となる。すごい」
と、驚いた様子。
ちなみに、セミナリスの販売ページには、
「男性を女性に引き付ける匂い。ブルゲオナールという分子。精子はこの香りに導かれて卵子へと誘われる」
と、説明がある。
つまり、精子の香りというわけでなく、卵子の放つ分子の香りというわけらしい。人々がこの香りのもとに、精子のように導かれてしまう...という意味で名付けられているのだろうか?
また、
「この水々しい香りを放つ分子は、男性が女性よりも高い感度をもつ唯一の匂い物質」
とも書かれていた。
男性が女性よりも高い感度をもつ......?
気になったので、社内の男女数人に両方の香水を嗅ぎ比べてもらった。その上で「どちらのほうが好みか?」尋ねてみる。
すると、女性で「セミナリス」のほうが好みと答えたのは4人中1人だったのに対し、男性は7人中5人が「セミナリス」派だったのだ。少人数へのアンケートなので断言はできないが、やはりセミナリスは男性が惹きつけられる匂いなのだろうか......?