全然モクモクしてないぞ...! 紙巻たばこも吸えるカフェ「THE SMOKIST COFFEE」が、このご時勢にオープンした理由
パソコンを開きながらプハーッって、懐かしいな
改正健康増進法(以下、改正法)の施行で、飲食可能な喫煙スペースを「加熱式たばこ専用」にしたり、紙巻たばこも吸えるが飲食ができない「喫煙専用室」を設けたり、といった対応をとった喫茶店は少なくない。
20年11月にオープンした「THE SMOKIST COFFEE」の魅力は、
座席で、
飲食しながら、
紙巻たばこと加熱式たばこの両方を喫煙できること。
「カフェ・ベローチェ」や「珈琲館」「コーヒーハウス・シャノアール」などをチェーン展開するC-United(東京都港区)が運営するカフェで、東京都内に、
新橋店(新宿区)
東新宿店(新宿区)
神田須田町店(千代田区)
の3店舗を展開している。
筆者が向かったのは、東新宿店。ポカポカとした陽気の昼時だ。
2階建てで、1階が完全禁煙席、2階が「喫煙目的室」。ちなみに他2店舗は、全席喫煙可能だ(※)。
(※)改正法では原則室内禁煙だが、事業の内容や経営規模への配慮から各種喫煙室の設置が認められている。
(1)飲食不可だが紙巻・加熱式たばこの喫煙が可能な「喫煙専用室」
(2)飲食可能だが加熱式たばこのみの喫煙が可能な「加熱式たばこ専用喫煙室」
(3)喫煙・飲食(主食を除く)のどちらも可能な「喫煙目的室」
(4)喫煙・飲食のどちらも可能な「喫煙可能室」(改正法施行前から存在する、経営規模の小さな飲食店のための経過措置)
の4つで、「THE SMOKIST COFFEE」は(3)の「喫煙目的室」にあたる。このスペースは喫煙場所の提供を目的とする施設にしか設置することができない。
自動ドアには「飲食しながら喫煙可能」とあり、立て看板には「紙巻たばこ・加熱式たばこ可」とある。
せっかくなので、軽食のナポリタンとアイスコーヒーのセットを注文し、2階へ向かった。
階段を上った先には、小テーブルに灰皿が積み重なって置かれていた。
なんて、懐かしい光景だろう。ぐるっと店内を見渡すと、コーヒー片手にたばこを吸う利用客たちが、静かにそのひと時を過ごしていた。
筆者もさっそくたばこに火をつけ、ひと吸い。
スーッ。プハーッ。ゴクゴク...。
この繰り返しが、最高なのである。紙巻たばことコーヒーって、とても美味しい。
世の中には「喫煙専用室」というカタチで、屋内で紙巻たばこが吸える施設はもちろんある。しかし「飲食しながら...」はNGで、こうして座って、食べたり飲んだりしながらたばこを吸うことができる環境は限られているのだ。
パソコンを開いて、作業をしながらたばこを吸うことも可能だ。
何かをしながら座席でたばこを吸える――。なんて幸せなのだろう。