ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

担当部署は「オカン教育課」 パソコン初心者の母に作った「技能確認票」が楽しい&超実用的と話題

福田 週人

福田 週人

2021.04.29 11:00
0

今の時代、パソコンがなきゃ「仕事にならない」「趣味を楽しめない」という人も多いだろう。

ただ、これまであまり使ったことがない・使い方がよくわからない人も、もちろんいる。そんな人にとってパソコンの操作というのは、とても複雑で難解に思えるだろう。

使いこなせれば色んなことができそうなのになぁ......と悩んでいる人もいるはず。

今回、そんなパソコン初心者の家族に使い方を教えるために、あるツイッターユーザーが作った「技能確認表」が話題になっている。家族が現時点でどのくらいパソコンへの知識があるかを確認するためのプリントだ。

早速、どんなものかご覧いただこう。

ザ・初心者向けといった内容だ(画像は終端コウスケ@kousuke1902さんのツイートより)
ザ・初心者向けといった内容だ(画像は終端コウスケ@kousuke1902さんのツイートより)

「電子計算機習得技能確認表」と題された一枚のハンドアウト。タイトルの下には、

「クリック,ダブルクリックができる」
「ドラッグ,ドロップができる」

といったパソコンの基本的な操作に関する項目が先頭列に記入された表が。右の3列はそれぞれの操作に対する「知らん」「知っとる」「覚えたった」の3段階の理解度を書き込める欄になっている。

教わる人が自分の理解度を回答していくことで、その人が現時点でどのくらいパソコンを使いこなせているかがわかるというもののようだ。

これをもとに、今後どの程度のレベルの技術を教えていけばいいのかを決めるのだろう。

この確認表に対し、ツイッター上では、

「家族にエクセルを教えなくてはいけないので、ほぼパクリさせていただいてもよろしいですか?これすごくいいです!」
「おお......これは良いですね!ある程度パソコンいじって覚えたら右の空白を埋めていくってことですね!」
「『知っとる』『知らん』『覚えたった』って表現が素敵です」
「オカン教育課に笑ったw」

といった声が寄せられている。

真面目っぽくふざけたかった

話題になっているのは、ツイッターユーザーの終端コウスケ(@kousuke1902)さんが2021年4月21日に投稿した画像。Jタウンネット記者は28日、投稿主のコウスケさんに取材した。

小さいころからパソコンに触っており、高等専門学校と大学の情報工学科を卒業しているというコウスケさん。家族のための確認表は21日に自宅の自室で作成したものとのこと。

「私の母は前々からパートや短期でパソコン、特にエクセルやワードは使えるかと聞かれ断念してきました。先日もパソコン能力関係で断念したため教えて欲しいと頼まれました。
パソコンを教えて欲しいといわれたとき、どのレベルで教えればいいかわからなかったため、項目ごとに細分化して分けようと思いチェックリストを作成しました」

と経緯を説明。コウスケさん自身、こういったチェックリスト方式を過去に教わったことはないものの、「問題を細かくした方がいい、というのは恩師の先生方や自分のモノ作りの経験から来ていると思います」と発想のきっかけを述べた。

コウスケさんはこちらのチェックリストを作る際にこだわったポイントとして、

「真面目な資料に見えて所々をふざけているところですね。
企業秘密なのかそうじゃないのか、変な部署があったり、項目選択がなんかふんわりしてたりしてる所です。
他は回答欄を動作や項目ごとにまとめたところです。クリックとダブルクリックを一緒にしたり、クリックの次はドラッグとドロップにした、といった点です。
それと、わざと紛らわしい物として『エクスプローラ(ファイル管理ソフト)を開ける』を加えました。インターネットエクスプローラ(IE)と間違えてないかという意味と、ファイルを操作するのに絶対に必要なので組み込みました」

と述べた。たしかに資料の左上に「企業秘密っぽい資料」と書かれていたり、右上の方に「オカン教育課」という謎の課の名前が記載されていたりと、細かい部分でクスリと笑えるような表現が散りばめられている。

その後、実際に母親にこちらのチェックリストを書いてもらったというコウスケさんは、

「起動から終わるまでを順番に書き込んだので次はこれを教えて...と言った感じにスムーズに教えれました。また、すり合わせはかなり便利になりました。
特に『ブラウザを開ける』がわからなくて、『検索エンジンを用いり検索できる』はわかるという状況では、検索するアプリケーションの総称としてのブラウザがわからなく、尚且つ検索エンジンというワードがわからないんだなとすぐに判断できました」

と、予め母のパソコンへの理解度がわかっていたことで、スムーズに使い方を教えていくことができたそうだ。

コウスケさんの作った「技能確認票」には、人にパソコンを教えるのに苦労しているという人たちから共感の声が寄せられ、「欲しい」という要望も多かったという。

コウスケさんは要望に応えて、WordとPDFのファイルをGitHubというサイト(ソフトウェア開発のプラットフォーム)にアップロードしている。

誰かに教えるのに苦労しているという人、パソコンが苦手だけど勉強したいと思っている人は、チェックしてみては?

PAGETOP