これを求めてた...! 「カロリーメイト鞄の中でボロボロ問題」を完全解決するケースが爆誕
小腹が空いたときのための携行食や、緊急時の非常食として重宝するカロリーメイト。
少しかじるだけでも十分お腹が満たされ、そのうえ味も美味しいということで、愛好している人も多いだろう。
しかし、このカロリーメイト。なまじ持ち運びやすいだけに、ついつい長いことカバンに入れっぱなしにした結果、いざ袋から出したらボロボロになっていた、なんて経験をした人も多いのではなかろうか。
今回、そんな「カロリーメイトボロボロ問題」を解消するアイテムを作った人がいると、ツイッターで話題になっている。それが、こちらだ。
黄色いパッケージと特徴的なロゴでお馴染みのブロックタイプのカロリーメイト。それが、同じくカロリーメイトのロゴが入った木製のケースにすっぽりと入っている。
なるほど、こうしてケースに入れれば中身がボロボロになることはないだろう。もはや公式から発売されている専用のケースだと言われても不思議ではないくらい、見事にカロリーメイトとマッチしたアイテムだ。
こちらのケースに対し、ツイッター上では、
「商品化して欲しいくらいカッコいいです!」
「登山にカロリーメイトよく持って言ってたんですけどいつも粉々になったものを流し込んでいたのでこれは妙案ですね」
「それ専用の、それだけの為のケースって素敵ですね!木の感じが温もりがあってかっこかわいいです!」
といった声が寄せられている。
愛好家が本当に求めていたもの
話題になっているのは、ツイッターユーザーのかにあじ(@kani_aji_)さんが2021年4月12日に投稿した画像。Jタウンネット記者は14日、投稿主のかにあじさんに詳しい話を聞いた。
普段は会社員として働き、プライベートでは趣味でイラストを描いたり、ものづくり等をよくしているというかにあじさん。今回のカロリーメイトのケースは数か月前から作成をしていたものだという。
「ホームセンターで購入した木材を100均の工具で加工して組み立てています。文字だけレーザー彫刻で刻印しています。『リオグランデ・パリサンダー』という堅い木材を利用しているため、加工にはとても時間がかかりました。手での加工はとても疲れてしまうので、少しずつ作業した結果ようやく完成という感じです(笑)」
構想、デザインから含めると実作業時間は30時間ぐらいとのこと。撮影は投稿日時の直前に自宅デスクで、お気に入りの一眼レフを使って行ったそうだ。
「非常食用にカロリーメイトを持ち運ぶ習慣がありましたが、バッグの中ですぐ粉々になってしまうのが悩みでした。賞味期限が切れるまでどうやったらブロック状を保てるのか...って考えたときに、堅牢なケースを作ってみようという考えに至りました」(かにあじさん)
制作にあたって、こだわった点や苦労した点はなんだったのか。記者が訊いてみると、かにあじさんは、
「やはり堅い木材だったので、手作業での加工がとても大変でした。また、きれいな木目と艶を出すために表面をしっかりとサンドペーパーで磨き、最後は蜜蝋ワックスを刷り込んで仕上げています。また、角を丸めてやさしい手触りにしているのもこだわりのポイントです」
と述べた。細部の設計や見た目にまで気を配った、まさにこだわりの一品だ。
完成したケースについて、かにあじさんは、
「最近は家にいる時間も多かったため、じっくり時間をかけてものづくりができるよい機会だったと思います。木製ですので、木のぬくもりを感じられる触り心地はもちろんのこと、機能面についてもカロリーメイトが賞味切れまでまったく崩れないようになりました」
と、改めて感想を述べた。
また、ツイッターでの反響については、
「やっぱり同じ悩み(カロリーメイトが粉々になる)を抱えてる人って結構いるんだなあと感じました。
その中でも特に印象に残ったコメントとして『カロリーメイトが好きな母に作ってプレゼントしたい』というものがありました。ものづくりは作るのも楽しいですし、贈り物として送るのも格別の喜びがあります!ぜひ皆様にも自分だけの『カロメケース』を作っていただきたいなと思っています」
とコメント。おうち時間を持て余しているカロリーメイト好きの皆さんは、この機会にひとつ自作してみるのも良いかもしれない。