「なぜ、ここにクイズがあるでしょうか?」 水族館の端っこに貼られた謎のクイズに反響「深い!」「センスある」
「水槽の中は見れば見るほど新しい発見がある」
この貼り紙に対しては、ツイッターでも
「ふ......深い!」
「展示する側の思いが伝わりますね!
興味を持って見れば、幾らでも楽しめる」
「伝え方にとてもセンスがありますね」
「目立たない貼り紙だからこそ良い」
「こういう発想が出来るのが羨ましいぞ」
といった反応が寄せられている。
おたる水族館では、どういった経緯でこの貼り紙が作成されたのか。
Jタウンネット記者は12日、おたる水族館を取材し、このクイズを制作したという飼育部の担当者に話を聞いた。
今回話題となったクイズは
「実は3年ほど前から貼っています」
と話す担当者。掲示場所は、投稿者のカワセミさんが言っていたように水槽の近くであるが、
「目につきやすい場所ではなく、少し見づらい場所(水槽の上部で大人の目線より高い場所、足元から2メートルくらいの高さ)に貼っています」
とのこと。
おたる水族館では、今回話題になったものだけではなく、様々な部署のスタッフで協力し、アイデアを出し合いながら常に館内に50問程度の「♪ク~イズクイズ♪」を掲示しているとのこと。これまでに200問以上作っているという。
そんな中で、この「大切な事を伝えたい」クイズを制作した経緯を尋ねると担当者は
「水族館の水槽の中はみればみるほど新しい発見があると考えていますが、来館者の多くの方は水槽を少しみると『ふーん』という感じで次の水槽に行かれます。
その様子を見ていて、これはもったいないなー、見れば見るほど色々な発見があることに気づいてほしいなー、そして『おお!』と驚いてほしいなーという思いから考えました」
と語る。
「見つけた時の説得力が増すのではないかと考え、わざと見づらい場所に貼ってみました」
ともしていた。
今回、この貼り紙が話題となったことについて、担当者は
「このクイズは、ク~イズクイズの解説を作り始めた初期のものなので3年ほどたった今、こうして注目されることは正直『え!?いまごろ!?笑』というのが率直な感想です。
でも、来館者にもっと『新しい発見をして驚いてもらいたい」と考えて作ったこのクイズが、こうやって話題にしてもらえて今度は作った本人を別の角度から驚かせてくれているのは嬉しいです」
と話す。また、今はこの水槽の担当をしていないということだったが、
「担当が変わった後もこの解説を維持してくれているスタッフと、これをツイッターで紹介してくれた方に感謝の気持ちしかないですね」
との思いも明かした。
皆さんもおたる水族館を訪れた際はこのクイズを探しつつも、ぜひ、水槽一つ一つをじっくりとさまざまな角度から見て、楽しんでみてほしい。