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やっぱり九州人は鶏がお好き? もつ鍋VS水炊き「福岡の鍋決定戦」を制したのは...

Jタウン研究所

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2021.04.09 06:00
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水炊きは「昔ながらの日本料理」ではない?

ところで、もつ鍋と水炊き、それぞれの起源をご存じだろうか。

僅差で勝った「もつ鍋」 写真提供:福岡市

福岡のもつ鍋専門店「もつ鍋 こうづき」の公式サイトには、以下のような説明がある。

「もつ鍋のルーツとしては、第二次世界大戦後まで遡りますが、当時、炭鉱夫として働いていた朝鮮の人々がアルミ鍋でホルモンとニラを炊いて醤油味で食べていたのがルーツと言われています(中略)

ホルモンは、関西弁で『放るもん』、つまり『捨てるもの』というところから来ています。そのため、元来、ホルモンは食材には使えず、戦後の食糧難で食べるものがなかったため、食べられたものと推測できます」

一方、昔ながらの日本料理だと思っている人が多そうな水炊きは、実は中国と西洋の料理をヒントに考案されたらしい。

わずかに及ばなかった「水炊き」 写真提供:福岡市

「まるごと福岡・博多」内のコラムには、

「水炊きの老舗『水月(すいげつ)』(現在、福岡市中央区平尾3丁目に本店あり)の創始者・林田平三郎さんが考案した食べ物といわれています。長崎に生まれた林田平三郎は15歳で香港に渡り、英国人の家庭に住み込んで洋食の勉強をしたとか。

帰国後、そこで習得した西洋料理のコンソメと中国料理の鶏の水煮をあっさりしたスープ仕立てにして、季節の野菜やうどん、餅、最後は雑炊にまで広げて日本の味にしてしまったのです。これを1905(明治38)年、福岡に持ち込んで『水月』の看板を上げたのが始まりだといわれます」

と、興味深いルーツが書かれていた。



(4月9日11時18分追記:記事初出時、本文中の表記に一部誤りがありましたので、修正しました。)

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