「楽ちん」の「ちん」って何?
「しぶちん」の「ちん」
番組が話を聞いた京都先端科学大学の丸田博之教授によると、この「ちん」は平安時代から使われていて、「小さい」という意味だとか。
例えば、小さい花や小さい鳥のことを「ちん」と言っていたそうです。
そして、「しぶちん」=「小さすぎてたかが知れてる」のように「小さい」=「大したことがない」と軽い侮べつ感が出る場合があるとのこと。
ところが、江戸時代に起こったあるブームから「ちん」は「小さい」から「かわいい」に。
徳川綱吉が「生類憐みの令」という「動物をかわいがるように」というおふれを出したのですが、日本犬である秋田犬、紀州犬、土佐犬はどれも大きいですよね。
そこで、家の中で飼える日本原産の愛玩犬「狆(ちん)」が大ブームになりました。体臭が少なく物静かな性格が、人口が密集していた江戸の暮らしに適合したのです。
このことが「ちん」=「小さくてかわいい」という意味に変わるきっかけになったそう。「例えば、関西ではおでこの広い子供のことをかわいく「でぼちん」と表現します」と丸田先生。