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これってマジのUMA? 沖縄の水辺にいた、謎の怪獣の正体は

松葉 純一

松葉 純一

2021.02.10 06:00
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あたかも生きているかのような動き

山中の川べりで、野生の獅子舞を発見(画像提供:創作芸団レキオス)
山中の川べりで、野生の獅子舞を発見(画像提供:創作芸団レキオス)

Jタウンネット記者の取材に答えたのは、創作芸団レキオス副団長の玉里壮平さんだ。

沖縄の獅子舞について、玉里さんはこう話した。

「沖縄では、シーサーといって、屋根の上や門柱に獅子を飾る風習があります。
福を招き、魔除けになると信じられています。
獅子舞も同様に、悪霊を払い、五穀豊穣を祈願して、踊りを舞いながら神様に奉納するものと聞いています」

沖縄には地域ごとに100種類以上の獅子舞があるというが、レキオスの獅子舞は伝統的なものをベースに、あたかも生きているかのような動きを創りあげた創作性が特長だという。

動画に登場する獅子舞は、まさに野生そのもの。UMA、未確認生命体と言っても、過言ではない。

河原の砂利をものともせず、一回転する(画像提供:創作芸団レキオス)
河原の砂利をものともせず、一回転する(画像提供:創作芸団レキオス)

この生きているかのような動きは、もちろんレキオス団員の訓練の賜物だ。前脚側の1人、後ろ側の1人が呼吸をぴったり合わせるのだという。

「前の人の動きにそって、後ろが動くのですが、練習を続けていると、前の意思が自然に伝わってくるものです。言葉を交わす必要もありません」

まさに以心伝心の状態で、舞い続けることができるらしい。

回転したり、立ち上がったりと、激しい動きも見どころなのだが、ダイナミックな踊りの合い間の静寂、ぴたりと動きを止める瞬間が、最大の見どころなのだと言う。

「空気を止める、と呼んでいますが、この時は、お客さんの拍手も出ないです。拍手も忘れて、見入っている様子が伝わってきます。演じる側の私たちも、鳥肌が立つ思いです」(玉里壮平さん)
野生の獅子舞に恐る恐る接近する(画像提供:創作芸団レキオス)
野生の獅子舞に恐る恐る接近する(画像提供:創作芸団レキオス)

創作芸団レキオスは、1998年、照屋忠敏さんが創設した。

団員は男子会員のみで、現在は小学生・中学生が約12人、高校生以上が約20人いるという。玉里さんも小学生の時、参加した。エイサーや獅子舞を練習し続けて、20年近く経つわけだ。

レキオスには、オキナワン・プログレッシブサウンドを代表する日出克(ひでかつ)氏が音楽プロデューサーとして参加。エイサーのリズムに、沖縄の民俗音楽を取り入れたパワフルで斬新な舞台を各地の公演、イベントなどで、繰り広げている。

沖縄には、エイサーの団体が100以上あるというが、レキオスは創作エイサーと呼ばれているそうだ。伝統芸能を基盤に、新たな創作性を表現していこう、ということだろうか。YouTubeにおもしろい動画を投稿するのも、その一環かもしれない。

野生の獅子舞にシークアーサーを差し出してみたら......?(画像提供:創作芸団レキオス)
野生の獅子舞にシークアーサーを差し出してみたら......?(画像提供:創作芸団レキオス)

レキオスの獅子舞は、例年は、結婚式やお祝い事に招かれて、スケジュールがびっしり詰まっていたという。昨年から今年にかけては、新型コロナの影響で、ややゆとりがあるそうなので、出演依頼は今がチャンスかもしれない。

レキオスは学校公演や、保育園や学校でのエイサーや獅子舞の指導も行っている。

青少年の健全な育成と創作芸能の発展をめざした、地道な活動を続けているそうだ。沖縄県民の読者はその目で見られる機会もあるだろう。

県外の、全国の読者は、YouTube動画の発信に注目していただこう。

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