絶景ドライブコース、青い滝壺、山の上からの星空... 西日本最高峰・石鎚山の雄大すぎる自然を満喫してきた
石鎚山といったら夜の「天空散歩」
最後に紹介したいのは、本丸・石鎚山から見える満天の星空だ。登山愛好家からも人気が高い石鎚山だが、ロープウェイを利用すれば、初心者でも気軽に山からの絶景を楽しむことができる。
筆者は、「石鎚登山ロープウェイ」(愛媛県西条市)が開催する「石鎚山スターナイトツアー」に参加。日帰りで星空や月を観察でき、標高1300メートル地点から見える景色は絶景と謳われている。
時刻は18時頃。辺りはすでに真っ暗だ。ロープウェイの駅周辺では、わずかな街灯のみが、あたりを照らしている。
チケットを購入し、いざロープウェイへ。
ロープウェイでグーっと標高1300メートルまで、一気に上がる。到着すると、体感温度はぐんと下がり、ひんやりとした心地に。
ガイドさんがレーザー光線を使って市街地の場所などを指し、現在地を説明してくれる。そしてそのまま空を指したのだが、光が雲の中に吸い込まれてしまった。
そう、この日の天気は、雨こそ降らなかったものの、雲が多かった。ガイドさんからは、「今日は、なかなか難しい」という言葉が。麓の天気が良いと思っても、標高が高くなると、天候が変わるなんてこともあるのだ。
それでも少し足を進めた先にある広場で照明を落とすと、雲の合間から星が見えた。目が暗闇に慣れてくると、星座が姿を現す。ガイドさんが雲の合間を縫って、レーザー光線で「あれが火星です!」などと指すと、広場にいた参加者は、わっと盛り上がった。
ちなみに、晴れた日に石鎚山から見ることができる星空は、こんな感じ。
まさに満点の星空。星がよく見える日には、ツアーの一行は広場のさらに先にある石鎚山国定公園まで進み、ゆったりと星空を見上げるそうだ。
今回の旅でこの星空を見ることができなかったのは残念だが、観察相手は、自然だ。少しでも天候が違えば、その姿も変わってしまう。
それでも、標高1300メートル地点から垣間見た星は、麓にいたときよりもずっと近く感じられた。
――山や川、空を満喫できる場所。それが、四国・石鎚山である。
世の中が落ち着いたら、家族や友人、カップルで是非行ってみてはどうだろうか。
<企画編集・Jタウンネット>