まさかの67キロカロリー AIの誤認識で二郎系ラーメンが超絶ヘルシーメニューになってしまう
年齢や収入が希望する条件に合わなくても相性のいい結婚相手を、AI(人工知能)が探してくれるという「AI婚活」。自治体が行うこの婚活支援事業を、2021年度から国が補助金交付で後押しするというニュースが話題になった。
この取り組みをはじめ、近年なにかと話題になることが増えたAI。
しかしツイッターでは、そんなAIの判断がちょっぴり不安になってしまう投稿が注目を集めている。
「AI婚活とか信用できねーよ。
AIって、人間の表面しか見てないからね。
これがいい例」
2020年12月15日、ツイッターユーザーの「黒い彗星のシャア」(@guraburukoujp)さんはそう呟いた。AIは人間の表面しか見ていない......。そう主張する「黒い彗星のシャア」さんが「いい例」として添付した画像がこちらだ。
うつっているのは、山盛りのもやしに分厚いチャーシュー......、いわゆる二郎系と呼ばれるボリュームたっぷりなラーメンだ。
しかし、画像には「もやしの炒め物 67キロカロリー」との表示が。
「黒い彗星のシャア」さんの投稿によれば、これはFoodLogという写真からメニュー名やカロリーを推定するアプリが、AIによって食べ物を認識し、自動で測定したものだそう。
確かにこの写真は表面だけ見ればもやしの炒め物に見えなくもないが、その下にはたっぷりの麺が入っているはず。もちろん、スープも。
それに気づくことのできないAIは、人間に関しても表面しか見てくれないのでは...という一抹の不安も理解できる。
この投稿にツイッターでは
「なんて的確でわかりやすい例えだ!」
「そうか!もやしマシマシにしたらもやし炒めに変化してヘルシーになるのか!」
「二郎系ラーメンはヘルシーだったw」
「やっぱり健康食じゃないか!!(歓喜)」
「見た目で判断しすぎwww」
といった反応が寄せられている。
「そりゃないぜと思いました」
Jタウンネットは17日、投稿者の「黒い彗星のシャア」さんに話を聞いた。
「黒い彗星のシャア」さんは、たまにFoodLogのアプリを使って、食べ物のカロリーを測定しているそうで、今回の画像については
「高カロリーで有名な二郎系ラーメンを試してみた次第です」
とのこと。結果が出たときの感想を尋ねると
「そりゃないぜと思いましたね」
今回のような誤測定は結構あるようで、時には人が映っている写真を選択した結果、AIが人の顔を「アイスカフェオレ」と認識し、カロリーを測定してしまったこともあったそうだ。
もちろん、しっかり測定できることもあり、「黒い彗星のシャア」さんは
「個人の感想ですが(FoodLogの)得意分野はゆでたろうです」
としている。「ゆで太郎」とは関東を中心に展開する立ち食いそばチェーンだ。
また、今回「もやしの炒め物」と誤認識してしまった二郎系ラーメンについても、きちんと認識できることはあるとのことだった。
今回、投稿がツイッターで話題となったことについて「黒い彗星のシャア」さんは
「みんな二郎系ラーメンが大好きってことと、やっぱり先日賛否両論あったAIによる婚活のトピックの相乗効果でここまで拡散されたのかなと。
やっぱり沢山食べていいんだって肯定してしまう人やAIに読み込ませるサンプルが少ないからだ!AIは悪くない!とAIの肩を持つ人など、色んなレスポンスがあって面白かったです」
としていた。